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ラジオ英会話 Lesson 008 over、about、on の「~について」

Lesson 008 over、about、on の「~について」

レッスンのポイント

同じ「~について」と訳されることの多い、について見ておきましょう。

Today’s dialog

トニーのシャツに付いた大きなシミについてカナがその理由を尋ねます。

Kana: Tony, what happened to your shirt?

Tony: Well, I had just bought a coffee when this guy bumped into me, and coffee spilled all over it.

Kana: Oh, no! Don’t you have an important meeting later this morning?

Tony: Yes, and I don’t have a spare shirt. What am I go into do?

Kana: Look, there’s no point crying over split milk. There’s a clothes shop nearby, so I’ll run over there and get you a new shirt. Problem solved!

Tony: Wonderful! What would I do without you?

WORDS & PHRASES

bump into  ぶつかる
spill  こぼす(過去形・過去分詞形には spilled / spilt の2通りがある)

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

トニー、そのシャツ、どうしたの?
Tony, what happened to your shirt?
 
実は、僕がちょうどコーヒーを買ったところに、男がぶつかってきて、コーヒーがシャツ一面にこぼれてしまったのさ。
Well, I had just bought a coffee when this guy bumped into me, and coffee spilled all over it.
 
まあ、何てこと! 今日の午前中には大事な会議があるんじゃなかったの?
Oh, no! Don’t you have an important meeting later this morning?
 
ああ、だけど着替えのシャツは持ってないんだ。どうしよう。
Yes, and I don’t have a spare shirt. What am I go into do?
 
あのね、終わったことを嘆いても仕方がないわ。この近くに衣料品店があるから、私がそこに走っていって新しいシャツを買ってきてあげるわ。それで問題は解決よ!
Look, there’s no point crying over split milk. There’s a clothes shop nearby, so I’ll run over there and get you a new shirt. Problem solved!
 
素晴らしい! 君がいなかったら、僕はどうするだろう。
Wonderful! What would I do without you?
 

CHECK YOUR GRAMMAR! ~文法のポイントを確認しましょう~

①過去完了形は「過去の時点までに」

僕がちょうどコーヒーを買ったところに、男がぶつかってきたんだ。
I had just bought a coffee when this guy bumped into me.
 
「男がぶつかってきた」時点を注視して「そのときまでにコーヒーを買っていた」ということ。
 

②if 節のない仮定法

君がいなかったら、僕はどうするだろう。
What would I do without you?
 
この文には if 節(もし~なら)がありませんが、実際には起こりえない、反事実的な事態を想定した仮定法です。
without you に仮定法の if 節のニュアンスが集約されています。もちろん反事実が仮定されているので will で強く予測することはできません。would を使って「どうするだろうな」と結ぶのです。without you を使った仮定法、しっかりと使えるようにしましょう。
 

BUILD UP YOUR VOCABULARY~語彙のハートを身につけましょう~


終わったことを嘆いてもしかたがない。
There’s no point crying over spilt milk.
 
spilt milk は「こぼれた牛乳」。there is no point -ing は「~しても何にもならない」。取り返しがつかないことを表すことわざです。
over のイメージを思い出しましょう─「上に円弧」でしたね。cry over を使うとき、話し手は出来事をすでに乗り越えているのです。「すでに過ぎ去ってしまったことについて」のニュアンスがここから生まれているのです。
 

試合は終わった。
The game is over.
 
be over が「終わる」という意味を持つのは、ある出来事を「乗り越えた」から。
 
同じ「~について」でも状況によって使われる前置詞は変わります。Lesson 006 の文を見てみましょう。
 

彼はネコについての話をした。
He gave a talk about cats. He gave a talk on cats.
 
about は「周り」、この場合はネコにまつわる「さまざまな」話をざっくばらんにした、ということ。
on の場合は雰囲気はがらっと変わります。on は「接触」を表すことから「ネコそのものについて」話をしたとなり、そこから「専門的」という印象が生まれます。
 

EXPRESS YOURSELF IN ENGLISH! ~英語で表現しましょう~

①その授業はたいへん面白かったので、多くの学生は授業が終わったあとも(教室に)とどまっていた。
The class was so interesting that many students stayed even after it was over.
 
ポイントは after it was over(それが終わったあとも)。「終わる」の over。
 
②クロイはイタリアの歴史と文化について素晴らしい話をした。
Chloe gave a fascinating talk about the history and culture of Italy.
 
give a talk は「話をする・講演する」。talk は speech のように硬い雰囲気ではありません。about と相まって、さまざまな話題についてざっくばらんに話をしたことが感じられます。
 
③ヒギンズ教授は宇宙探査に関するたいへん興味深い話をした。
Professor Higgins gave an absorbing talk on space exploration.
 
on があるため、専門的な話をした印象になります。absorbing は absorb(吸収する=夢中にさせる)の形容詞、「夢中にさせるような」。exploration は「探検」。
 

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