Lesson026 目的語説明型 makeを使った使役構文
レッスンのポイント
「目的語説明型」は「使役」にも使われます。誰かに「~させる」、それが使役です。まずは make を用いた使役文の練習です。
ブライアンとマリアの家におじいさんが誕生日プレゼントを届けてくれることになりました。おじいさんが駅から歩いてくると聞いてマリアは反対します。
Brian: I got a call from my grandpa this morning. He wants to come over tomorrow.
Maria: Why?
Brian: He has a birthday present for you.
Maria: Oh, that’s so sweet of him. How is he coming here?
Brian: By train, as usual. I told him to walk from the station.
Maria: What? You can’t make him do that! It’s two kilometers to our house from the station.
Brian: I know, but his doctor says he needs some exercise.
Maria: But it’s going to rain tomorrow, I’ll pick him up.
ブライアン: 今朝、おじいさんから電話があったんだ。明日、僕たちの家に来たいって。
マリア: どうして?
ブライアン: 君に誕生日プレゼントを渡したいんだ。
マリア: 優しいのね。どうやってここに来るのかしら。
ブライアン: 電車だよ、いつものようにね。駅から歩くように言ったんだ。
マリア: 何ですって?おじいさんにそんなことさせてはいけないわ!駅からこの家まで2kmあるのよ。
ブライアン: うん、でもおじいさんの掛かりつけのお医者さんが、ある程度の運動が必要だと言っているんだ。
マリア: でも、明日は雨が降りそうなのよ。私が車で駅まで迎えに行くわ。
WORDS & PHRASES
call 電話、通話
grandpa おじいさん = grandfather
exercise 運動
pick … up 車で〜を迎えに行く
REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~
You can’t make him do that!
彼にそんなことさせてはいけないわ!
動詞原形を使った「目的語説明型」の文です。
do that は him の説明。「him=do that(という状況を)make する」=「彼にそれをさせる」という文になっています。
ここで注意したいのが make の語感です。make は「作り出す」。そこには作るための「力」が感じられているのです。
I will make you happy. 君を幸せにするよ。
The story made me sad. その物語を読んで僕は悲しくなった。
どちらの文にも「you = happy」にする応分の努力、「me = sad」にする物語のいやおうのない「力」が感じられています。
make の作る「~させる」は、そこに強制的な大きな力が感じられるのが特徴です。
GRAMMAR IN ACTION ~文法の実践~
①この悲しい歌を聞くといつでも泣いてしまうよ。
This sad song always makes me cry.
「me = cry」という状況をいやおうなく作り出す、という感触。
②どうして気が変わったの?
What made you change your mind?
「あなたの気が変わる」という状況をmakeします。
「どうして」を「何が〜させたのか(what made you …)」で表す言い回しも覚えておきましょう。
ここからは放送になかったけど・・
③私が子どものころ、両親と先生は私に右手を使わせようとした。
When I was a kid, my parents and teachers tried to make me use my right hand.
私が右手を使う」という状況を作り出した、
CHECK THE POINT ~練習問題~
日本語の意味に合うように( )に適切な語句を。
その映画を見て私は泣いてしまった。
The movie ( ) me cry.
解答
The movie made me cry.
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