Lesson027 目的語説明型 haveを使った使役構文
レッスンのポイント
「目的語説明型」の「使役」に使われるのは make だけではありません。 have も代表的な動詞です。「~させる」という日本語訳は同じですが、その質感は随分異なります。
ノアとクロイが話をしています。ノアが怪我をしてしまったようですが・・・。
Chloe: What’s wrong with your leg?
Noah: I hurt it at soccer practice yesterday.
Chloe: Oh, is it bad?
Noah: Well, I had the doctor look at it. She said I won’t be able to play for three weeks.
Chloe: Oh, so you can’t play in the big match next Saturday.
Noah: That’s right. My coach is upset, but there’s nothing I can do.
Chloe: That’s too bad.
クロイ: 脚をどうかしたの?
ノア: 昨日のサッカーの技習中に痛めたんだ
クロイ: ひどいの?
ノア: うん、お医者さんに脚を診てもらったよ。3週間はプレーは無理だって言ってた。
クロイ: まぁ、それじゃ来週の土曜日の大きな試合には出られないわね。
ノア: そうなんだ。僕のコーチは慌てているよ。でも僕にできることはないから。
クロイ: それは残念ね
WORDS & PHRASES
What’s wrong with …? 〜はどこか(どこが)調子が悪いのですか?
hurt ~を痛める
upset 慌てて、動揺して
That’s too bad. それは残念だ。(気の毒に)
REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~
I had the doctor look at it.
お医者さんに(脚を)診てもらったよ。
動詞原形を使った「目的語説明型」の文です。
look at は「~を見る」ですが、「機械の調子を見る」「診察する」という意味にも使います。「〈the doctor=診察する〉という状況を have する」=「お医者さんに診てもらう」という文です。ここで身につけるべきは have の持つ質感。
I have a car. 車を持っています。
have は「持つ・持っている」と訳されますが、動作を表す動詞ではありません。この動詞は使役で使われても、基本トーンは変わりません。このキーフレーズは「お医者さんが診る」という状況を have しただけのことになります。
次の文の違いを考えてみましょう。
a. I had my hair cut. (理髪店に行って)髪を切った。
b. I cut my hair. 髪を切った。
a.は過去分詞 cut (切られた)が使われた「目的説明型」の文ですが、「髪を切られる状況を持った」つまり理髪店で髪を切ってもらったことになります。積極的な動作はやはり何も介在しません。
一方 b. は、自分で髪を切った、ということになります。have の目的語説明型は常に「haveするだけ」なのです。
GRAMMAR IN ACTION ~文法の実践~
①僕のアシスタントに君のホテルを予約させますよ。
I’ll have my assistant book a hotel for you.
「my assistant = book a hotel」を have するという意識で作ります。book は「予約する」という動詞で、カジュアルな使い方です。
②このプロジェクトに関してはジェフをスーと組ませようと思う。
I think I’ll have Geoff work with Sue on this project.
I think will で「~しようと思う」。ジェフがスーと働く状況を have するということ。
③ベンが戻ってきたら私に電話をくれるようにしてくれますか?
Can you have Ben call me when he gets back?
「~してくれますか」を Can you have … で表せたら簡単です。
CHECK THE POINT ~練習問題~
日本語の意味に合うように( )の語句を並べ替え。
私は妹に電話をかけ直させます。
I’ ll ( you / my / call / have / sister ) back.
解答
I’ll have my sister call you back.
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