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ラジオ英会話 Lesson 063 「所有」を表すレベル2動詞:possess、belong、own

Lesson 063 「所有」を表すレベル2動詞:possess、belong、own

レッスンのポイント

「レベル2動詞」とは、基本動詞ほど汎用性はないものの、繊細で豊かなニュアンスを持つ動詞のこと。所有を表す possess、belong、own を紹介しましょう。

Today’s dialog

中小企業の経営者オガワに、ビジネス誌編集者のレイシーがインタビューをしています。

Lacey: Thank you for taking time for this interview.

Ogawa: My pleasure. I love your business magazine.

Lacey: Thank you. Sorry, I couldn’t help noticing. That’s a nice watch.

Ogawa: It was my father’s . My father left me everything he possessed, including this company.

Lacey: So, you’re the second president?

Ogawa: That’s right. My father founded this company in 1967.

Lacey: What do you feel is the secret of your company’s success?

Ogawa: My father’s philosophy. He always said, “Put the customers first.”

WORDS & PHRASES

can’t help -ing  ~せざるを得ない
found  設立する
philosophy   哲学・理念
put … first  ~を第一に考える、優先する

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

このインタビューのためにお時間を割いていただき、感謝いたします。
Thank you for taking time for this interview.
 
どういたしまして。私はあなたのところのビジネス誌をとても気に入っているんです。
My pleasure. I love your business magazine.
 
ありがとうございます。すみません、どうしても目に付いてしまったのですけど。それはすてきな腕時計ですね。
Thank you. Sorry, I couldn’t help noticing. That’s a nice watch.
 
これは私の父のものでした。父は自分が持っていたものをすべて私に残してくれたのです、会社も含めてね。
It was my father’s . My father left me everything he possessed, including this company.
 
では、あなたは2代目の社長というわけですね。
So, you’re the second president?
 
そのとおりです。父がこの会社を1967年に設立したのです。
That’s right. My father founded this company in 1967.
 
あなたの会社が成功した秘訣は何だと思われますか?
What do you feel is the secret of your company’s success?
 
私の父の哲学ですね。父はいつもこう言っていました、「顧客を第一に考えろ」と。
My father’s philosophy. He always said, “Put the customers first.”
 

CHECK YOUR GRAMMAR! ~文法のポイントを確認しましょう~

①Thank you for + 動詞 -ing の形

このインタビューのためにお時間を割いていただき、感謝いたします。
Thank you for taking time for this interview.
 
Thank you for の形。しっかり使えますか?前置詞の後ろに動詞句内容(~すること)を持ってくるときには、動詞 -ing形をお使いください。
 

②複雑な wh 疑問文

あなたの会社が成功した秘訣は何だと思われますか?
What do you feel is the secret of your company’s success?
 
複雑な wh 疑問文です。文全体は「you feel(あなたは感じる)」に、その内容を説明する節が後続する「リポート文」の形ですが、節の中の動詞 is には主語がありません。what はここを尋ねており「何があなたの会社の成功の秘訣であると感じますか」という疑問文になっています。
 

BUILD UP YOUR VOCABULARY~語彙のハートを身につけましょう~


父は自分が持っていたものをすべて私に残してくれました。
My father left me everything he possessed.
 
possess は、「所有している・持っている」と訳される have と似通った動詞ですが、possess は「(大切なもの・非合法のもの・才能などを)持っている」ニュアンス。この場合は「大切なもの」で、そのイメージは「しっかりと抱きかかえている」。そのイメージが次のような面白い使い方にもつながります。
 

彼は取り憑かれたように私に襲いかかってきた。
He attacked me like a man possessed.
 
悪魔や幽霊が「取り憑く」様子が possess のイメージに重なるのです。
 
所有系動詞には、ほかに belong(~に属する)があります。
This watch belongs to me.(この時計は私のです。)などと使いますがそのイメージは「ピッタリくる場所」。
 

私はこの場にピッタリこない=居場所がない。
I don’t belong here.
 

私はこのレストランを所有しています。
I own this restaurant.
 
最後は own(所有する)。

EXPRESS YOURSELF IN ENGLISH! ~英語で表現しましょう~

①彼女がこの仕事のための適切な資質を持っているかはわからない(確信が持てない)。
I’m not sure if she possesses the right qualifications for this job.
 
qualifications は「資格・能力・資質」。大切なモノですから possesses がピッタリ。
 
②ヘレンと私が同じスポーツクラブに所属していることが、たった今わかった。
I just found out that Helen and I belong to the same sports club.
 
find out は「見つけ出す・知る」。belong to は「~にピッタリする場所がある=所属している」。
 
③あの男性は寿司レストランチェーンのオーナーだよ。ものすごくお金持ち!
That guy owns a chain of sushi restaurant. He’s mega-rich!
 

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