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ラジオ英会話 Lesson 102 notの位置:常に後ろを否定する

Lesson 102 notの位置:常に後ろを否定する

レッスンのポイント

not は文の一部を否定することもできます。not が、「指定ルール」に従って常に前置き、つまり「後ろを否定する」ことが理解できれば、この重要なテクニックを手に入れることが出来ます。

仕事に行っているはずのダレンが家にいるので、カトリーナがその理由を尋ねます。ダレンは会議を欠席したので、上司の怒りを買ったようです。

Katrina: Darren. What are you doing here? Don’t you have work today?

Darren: The boss sent me home.

Katrina: Really? Why?

Darren: He told me off for not being punctual.

Katrina: How many times have you been late for work?

Darren: Only this one time. But I was supposed to attend a meeting with a very important client. My boss got really angry because I missed the meeting.

Katrina: Well, why were you so late?

Darren: The train was delayed due to some technical problem.

Katrina: But didn’t you explain that to your boss?

Darren: I tried to, but he was so angry he wouldn’t listen. He just told me to go home and get out of his sight

 

カトリーナ: ダレン。ここで何をしているの?今日は仕事がないの?

ダレン: 上司に帰るように言われたんだ。

カトリーナ: 本当に?どうして?

ダレン: 彼は僕が時間に正確じゃないと言って叱りつけたんだ。

カトリーナ: あなたはこれまで仕事に何回くらい遅れたの?

ダレン: 今回の1度だけだよ。でも、僕はとても大事な顧客との会議に出席することになっていたんだ。僕が会議に欠席したから、上司はひどく怒ったんだ。

カトリーナ: それで、あなたはなぜそんなに遅れたの?

ダレン: 乗っていた列車が技術的なトラブルで遅れたんだよ。

カトリーナ: でも、あなたは上司にそのことを説明しなかったの?

ダレン: しようとしたけど、彼はとても怒っていたから聞く耳を持たなかったんだ。彼は、僕に家に帰って自分の目の前に姿を見せるなとしか言わなかったよ。

 

WORDS & PHRASES

tell … off  ~を叱りつける、~に小言を言う
punctual  (約束の)時間を守る
client  顧客
technical problem  技術的問題、技術的なトラブル
get out of one’s sight  (人)には見えないところに行く
miss  欠席する
delay  遅らせる
due to …  ~のせいで

 

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~

He told me off for not being punctual.
彼は僕が時間に正確じゃないと言って叱りつけたんだ。

tell~off は「~を叱る」。for は「理由」を表しています。

この文で not は後ろにある being punctual を否定しています。「時間に正確ではないことについて叱った」という意味となっているのです。

さて、not は常に文全体を否定するわけではありません。否定したい要素の前に置いて、一部の内容だけを否定することはたいへんよく行われます。
次の文、not の後に続く要素が否定されていることを見てみましょう。

That car is not for sale.
あの車は売り物ではありません。

for sale を否定する意識です。「売り物ではない」

Actually, I’m happy not to eat out tonight.
実のところ、今夜は外食しなくて済んでうれしいよ。

「外食しなくてすんだ」ことがうれしい。

I love him not because he is rich, but because he is funny and kind.
私は彼がお金持ちだから好きなわけではなく、面白くて親切だから好きなのです。

「彼がお金持ちだからではない」と直後の because節を否定。

not は常にまず否定し、その直後に否定される内容が続くリズムを持っています。

She didn’t try to laugh.
彼女は無理に笑おうとはしなかった。

try 以降を否定。「笑おうとはしなかった」

She tried not to laugh.
彼女は笑わないようにした。 

ここでは try は否定せず、否定しているのは to 以下。「笑わないように トライした」。

 

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

本日習ったことを意識しながら練習します。必ず声を出して練習しましょう。

①誰が冷蔵庫のドアを開けっ放しにしたの?- 僕じゃないよ!
Who left the fridge door open? – Not me.

冷蔵庫は refrigerator ですが、会話では fridge と短く使うことが多い単語。

②僕はそうしなければならないから君を手伝っているわけじゃなく、手伝いたいから手伝っているんだ。
I’m helping you not because I have to, but because I want to.

not … but… (~じゃなくて・・・だ)はコンビネーション。 because を上手に使いましょう。
not because で「~だからではない」。

③すばらしい機会だから台なしにしないようにね。
This is a fantastic opportunity so try not to blow it.

try not to (~しないようにする)。opportunity は「チャンス・機会」。blow は「(風が)吹く・息を吹きかける」。この単語は息を吹きかけて火を消す連想から「(機会などを)逃す、逸する。ふいにする」。

 

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

日本語の意味に合うように(   )内を並べ替え。

このアパートは賃貸用ではありません。
This ( for / is / rent /apartment / not ).

答  
This apartment is not for rent.


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