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ラジオ英会話 Lesson 217 it の強調構文

Lesson 217 it の強調構文

レッスンのポイント

今回は it を使って文の一部に強い光を与え強調する方法を学びます。

Today’s dialog

大失敗に終わった会議の後、上司のリズがボブを問いただしています。

Liz: I have to tell you that I’m really disappointed in you, Bob.

Bob: Eh? Why’s that?

Liz: Because last Saturday’s conference was a complete fiasco. The room was too small, the audio-visual equipment didn’t work properly, the air-conditioning…

Bob: Hang on a minute! It was Andy that organized the conference. Not me.

Liz: But it was your idea to hold the conference in the first place.

Bob: That’s right. But I had nothing to do with handling all the practical details, like booking a venue and checking equipment. All that was Andy’s responsibility.

Liz: Well, you’d better take a more hands-on approach in the future, OK?

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

ボブ、言っておくけど、あなたには本当にがっかりさせられたわ。
I have to tell you that I’m really disappointed in you, Bob.

えっ? それはどうしてですか。
Eh? Why’s that?

先週の土曜日の会議は大失敗だったからよ。部屋は小さすぎたし、視聴覚機器はまともに動かなかったし、エアコンは・・・。
Because last Saturday’s conference was a complete fiasco. The room was too small, the audio-visual equipment didn’t work properly, the air-conditioning…

ちょっと待ってください! あの会議の準備をしたのはアンディだったんです。 僕ではありません。
Hang on a minute! It was Andy that organized the conference. Not me.

でも、そもそも、あの会議を開催するというのはあなたの考えだったのよ。
But it was your idea to hold the conference in the first place.

そうです。 ですが、あの会場の予約や機器の確認など、具体的な細かいことのすべてに対することについて、私はまったく関わっていません。それはすべてアンディの担当だったのです。
That’s right. But I had nothing to do with handling all the practical details, like booking a venue and checking equipment. All that was Andy’s responsibility.

それなら、あなたは今後、もっと現場で指示を出すようにした方がいいわね。 いいかしら?
Well, you’d better take a more hands-on approach in the future, OK?

WORDS & PHRASES

fiasco  大失敗
audio-visual equipment  視聴覚機器
organize  計画する、準備する
have nothing to do with …  ~とは全く関係ない
venue  会場
hands-on  人任せにしない

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

言っておくけど、あなたには本当にがっかりさせられたわ。
I have to tell you that I’m really disappointed in you.

tell you を that 以下の節で展開したリポート文。disappoint は「がっかりさせる」。主語(I)の感情を表す文であるため、過去分詞形(がっかりさせられる=がっかりして)を使います。

そもそも、あの会議を開催するというのはあなたの考えだったのよ。
It was your idea to hold the conference in the first place.

it … to~ です。とにかく It was your idea と言い切ってしまうことが肝心。it の説明はその後 to 不定詞でゆっくりと展開。in the first place は「そもそも・元はといえば」。いらだちを表すことができる表現です。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~


あの会議の準備をしたのはアンディだったんです。
It was Andy that organized the conference.

この文では Andy に強調が与えられています。it を使って「アンディだったんだよ」と始める―そこにこの強調の源泉があります。この形は通常の文 Andy organized the conference. から Andy を引っ張り出したと考えると理解しやすいでしょう。
まず Andy を引っ張りだして It was Andy(アンディだったんだよ)。that 以下で「会議を準備したのは、ね」と説明を加えています(この場合後続の節の空所が「人」になるため who も可能です)。

主語に限らず、様々な要素を前に置くことができます。
Ken broke the window yesterday.(昨日ケンはその窓を壊した)を使ってみましょう。

It was Ken that broke the window yesterday.
その窓を壊したのはケンだったんだよ。

It was window that Ken broke yesterday.
ケンが昨日壊したのはその窓だったんだよ。

It was yesterday that Ken broke the window.
ケンがその窓を壊したのは昨日だったんだよ。

強調したい要素を it で引っ張り出して that で展開。それでこの形が作れます。

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

it を使った強調の練習です。次の文の各部を強調してみましょう。

My sister won the badminton tournament last Saturday.
先週の土曜日に私の妹はバドミントントーナメントで優勝しました。

①my sister を強調。先週の土曜日にバドミントントーナメントで優勝したのは、私の妹だったんだ。
It was my sister that won the badminton tournament last Saturday.

my sister を it was で前に引っ張り出します。まず「私の妹だったんだ」で文を始めるのがコツです。

②the badminton tournament を強調。 先週の土曜日に私の妹が優勝したのは、バドミントントーナメントだったんだよ。
It was the badminton tournament that my sister won last Saturday.

the badminton tournament を前に出します。

③last Saturday を強調。 私の妹がバドミントントーナメントで優勝したのは先週の土曜日のことだったんだよ。
It was last Saturday that my sister won the badminton tournament.

last Saturday を引っ張り出します。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

先週の金曜日に球場で出会ったのは、エミリーのお兄さんだった。
It was Emily’s brother that I saw at the ballpark last Friday.

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