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映画パッセンジャー 2017を見ました。

2017年3月24日公開されたばかりの映画 パッセンジャー を見てきました。
この映画を見に行こうと予定している人は、かなり詳細に結末ラストまでネタバレを書いていますので注意です。

この映画のほとんどはふたりの出演で占められています。
男はエンジニアのジム(クリス・プラット。Chris Prat)
彼が有名になったのは2015年の映画「ジュラシック・ワールド」

そしてもう一人は女性作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス Jennifer Lawrence)は映画「ハンガー・ゲーム」でお馴染みの美女です。

私はジェニファー・ローレンスが見たくてこの映画を見に行きました。

上は予告編です。

 

登場人物

・ジム・プレストン:機械エンジニア
・オーロラ・レーン:ジャーナリスト
・アーサー:バーテンダーのアンドロイド
・ガス・マンクーソ:豪華客船のデッキチーフ
この4人以外は出ていない、と言っても過言ではありません。

あらすじ(序盤)

20XX年。人類はあらたな居住地を求めて、乗務員258人と5000人の入植者を乗せ超豪華宇宙船アヴァロン号は地球を出発します。
その行き先はホームステッド社が用意した「ホームステッドⅡコロニー」という惑星。

そのコロニー到着までには120年もかかる予定のため、その間、宇宙船はオートパイロットシステムで自動運転。
その間、乗務員と乗客は全員が冬眠ポッドで眠りについている予定です。

そして冬眠ポットの眠りから目覚めれば、惑星コロニーへ到着しているはずです。

出発からおよそ30年後。コロニー到着まではまだ後90年かかりますが
船は細かい隕石の嵐のなかを通過中、大きな流星と衝突します。

衝突の際、自動運転の管理用モニタに赤い警告表示が出ますが、すぐに復旧して正常に戻ります。

この時システムに何らかの異常が発生。

その結果、運悪く機械エンジニアの男性ジム・プレストンの冬眠ポットだけが開いてしまいます。

「まもなくコロニーへ到着します。」音声コンピュータの呼び声でジムは目覚めます。

目覚めたばかりのジムは、朦朧としながら音声コンピュータに誘導されてコロニー到着の準備を始めます。

ところがジムは、意識がハッキリするにつれだんだんと異変に気づきます。

「自分以外に目覚めている人間が誰一人いない」

彼は驚き、音声コンピュータに「なぜ他の人がいないのか?」と
問い合わせしても「それはあり得ないことです」としか答えません。

船のカフェテリアや、メインロビーなど、船内をくまなく探しても、あらゆる手を尽くしても、誰もいません。

メインロビーに設置されている総合インフォメーションに助けを求めますが満足する回答は得られません。

様々な手段を講じて、ジムはコロニーに到着までの時間を調べてみました。
その回答は、コロニー到着まであと90年。

つまりこれからジムは約90年の間、たったひとりで過ごさなければいけません。

おそらくジムは35歳くらい。それを考える、90年後に生きている保障すらない。

仮に生きたとしても、その間をたった一人で生きていくことを考えると、もう絶望という言葉しか思い浮かびません。

それでも何かの手段はある、とジムは地球のホームステッド社へSOSのメッセージを送りますが…
送信した瞬間、「このメッセージは15年後に届きます。最短の返事は55年後です」
という空しいアナウンスが流れます。

考えられる最後の手段として、彼はもう一度冬眠につくために、船内にあるすべてのマニュアルを読み研究し冬眠ポットについて調べます。
しかし、冬眠ポッドは一度目覚めてしまうと同じ装置で冬眠つくことは不可能だとわかります。

彼に残された唯一の希望は、乗務員たちを目覚めさせることですが、乗務員達が眠りについている場所は、特別のセキュリティ対策が施されているため、彼が何をしてもぶ厚い鋼鉄の扉に閉ざされビクともしません。

すべてを諦めたジム。
しかし、船内にあるバーで働く人間を見つけ、喜んで話しかけますが、彼は腰から下はマシンのロボットバーテンダーのアーサーでした。
アーサーは普通に会話は出来て、紳士的でジムのよき相談相手になります。
が彼は、人間の感情を持ちません。

ジムは毎日のように彼と話しながら、次第に荒れた飲んだくれた日々を送るようになります。

そんなジムに対してアーサーは、「この状況を受け入れて楽しんでみては?」
とアドバイスをします。

ジムはアーサーのアドバイスに従って、船内の生活を楽しんでみることにします。

エコノミークラスの乗客であるジムには手の届かない、VIPクラスのスイートルームで寝泊りしたり、ゲームやスポーツなどもやりたい放題。

しばらくは楽しい、充実した日々を過ごしているようにみえましたが、
それもつかの間、すぐに飽きてしまいます。

そして一人遊びをやればやるほどジムはどんどん孤独を感じていきました。

精神的に極限まで追い詰められたジムは、船のエアロックを開けて、宇宙遊泳を楽しむうちに、そのまま船外にでて自殺しようとする思いに駆られますが、結局はできません。

全てを諦め、生きる気力を失ったジムは、冬眠ポッドが立ち並ぶエリアに入って眠っている乗客を一人一人羨ましそうに見ていきます。

そしてジムが思わず足を止めたお金持ち用の冬眠ポッドに、
オーロラという魅力的な女性が眠っていました。

ジムは彼女が記録したプロファイルを興味を持って調べてみます。

彼女はジャーナリストで、なぜ人々は地球を捨てコロニーへいくのかを実体験で学ぶため、ホームステッド社の宇宙旅行に参加したようです。

オーロラのプロファイルを毎夜毎夜見ているうちに、ジムはだんだんと彼女に惹かれていきます。

そして、いつしかジムの心のなかに「彼女と一緒だったらどんなに楽しいだろうか?」
との思いがわき、「彼女を冬眠から覚ます方法」等を調べてみたりします。

「でもそんなことをしたら彼女の人生を狂わすことになる。」

そういう思いをアーサーに打ち明けると「それは良いアイデアですね。」
と回答します。

1人がさみしいなら、仲間を増やせばよいだけのこと。

アンドロイドであるアーサーにはそもそも善悪の区別はありません。

それから1年間、ジムは悩みに悩んだすえについにオーロラの冬眠ポッドを開けてしまいます。

あらすじ(中盤)

オーロラが目覚めるのを確認すると、ジムはオーロラに気付かれないよう
すぐにその場を離れて自室に戻ります。

あとは彼女が意識がはっきりし動き出すのを待つだけ。

翌日、オーロラは目を覚まし、朦朧としながらメインロビーへ歩いてきました。

誰もいない状況に戸惑う彼女に、ジムはわざとらしく登場して、自分たち二人の冬眠ポッドだけが故障によって開いてしまったと嘘を言います。

そしてアーサーには、「秘密を守れるか」と確認し、オーロラを目覚めさせたのは自分だ、いうことは彼女に絶対に話さないように口止めをしておきました。

ジムから経緯を聞いたオーロラは、その状況に絶望してふさぎ込みますが、一年間もたったひとりで頑張ってきた彼を見て生きる気力を取り戻します。

それからはオーロラは、現状を受け入れ、ふっきれたようにプールで泳いだり、ジムと一緒にゲームやスポーツをするなどして思いっきり船内の生活を満喫します。

彼女はジャーナリストらしく、後世の人たちに、ジムがなぜ地球を捨てて惑星に移住しようとするのかを伝えるため彼から聞き込みをはじめました。

ジムは子供の頃から物を作ったり直したりするのが好きで、そのために機械エンジニアなったということ。
そして彼の夢は新しい地で、自分が建てた家に家族を作り住むことでした。

一方、オーロラのプランは、入植地へ訪問する現地の人たちに、なぜ入植者たちが地球を去ったのか、一年間で一緒に過ごしてからレポートを作成し地球に戻るというものでした。

そういうお互いの夢を語り合っていくなかで、オーロラはだんだんとジムに惹かれていきます。

もともとジムはオーロラを射止める気は満々でしたから、もうそろそろかなとオーロラをデートに誘ってみると、彼女は「もちろんOK」の返事を返します。

それからは二人は毎日のように一緒に行動し、一緒に食事をしたり、ダンスをしたり、宇宙服を着て宇宙空間へ出てみたりと二人だけの世界を作り愛を深めていきました。

そして当然のように二人は身も心も結ばれます。

ジムとオーロラは二人の思いがけない出会いに感謝ながら、残りの人生を一緒に暮らしていけることに最高の幸せにを感じます。

ところが、ある日・・・

その日はオーロラの誕生日で、ジムは特別なサプライズを用意していました。

彼女のために時間を掛けて婚約リングを作っていたのです。

バーで二人がお酒を飲んでいると、オーロラは「私とジムに秘密はないの」
とアーサーに嬉しそうに言い、ジムもうなづきます。

これを聞いたアンドロイドのアーサーは、「そうでしたか?」と返事します。

その場で、ジムは婚約リングを取りにいくため、バーカウンターから一旦席をはずしますが、

その間、アーサーはオーロラに言ってしまいます。
「本当に良かった。一年前、彼はあなたを起こすべきか悩んでいました。」ということを・・・・

アーサーは「私とジムに秘密はない」とのオーロラの言葉にジムが頷いたことから、二人に秘密がないなら隠すことは何もない、と理解しそう発言したのでした。

オーロラは驚き、我が耳を疑い、「ジムが私を起こしたの?」とアーサーに聞くと、彼は「イエス」と答えます。

そのとき、ジムは婚約リングを手にして意気揚々とバーに戻ってきました。

しかしオーロラは血相を変えて、「あなたが私を起こしたの?」「なぜ?」と激しく怒りをあらわにします。

そして「吐き気がする」と言い残してその場を離れていきました。

彼女の様子からすべてを悟ったジムは、アーサーに何も言うこともなく、ただうなだれています。

ジムを信頼していたのに真逆の事実を知ったことで、オーロラは絶望しそれからは彼を無視し避けるようになります。

ジムは毎日のように、必死に弁解して許しを請いますが、オーロラの憎悪は増すばかりで解消する術を知りません。

「あなたが一年もの間の寂しさはわかるけど、だからといって他人の人生を壊していいわけない!」

ジムの弁解に彼女はいつもそう応えます。

そして憎悪が頂点に達したある日、オーロラは寝ているジムの部屋に忍び込んで、殴る蹴るの連続で、そして凶器を持ち、息を根を止める寸前まで暴行を加えます。

それでも抵抗をしないジムの態度に、我に返り最悪の事態は免れましたが、これを機に二人は完全に決別しました。

しかし、ジムはオーロラのために、船内に木を植えたりして、彼なりの誠意を示します。

そして、気が付けばジムが目覚めてから二年の月日が経過していました。

そんなある日、船のシステム障害が露呈し、清掃ロボットや食料供給システムやエレベータ等が次々と停止します。

何が起こっているんだと不安なジムとオーロラの前に、「私の船に誰が無断で木を植えているんだ」と突然、船長のガス・マンクーソが姿を現しました。

彼もまたシステム障害により冬眠ポッドも開いて目覚めてしまったのです。

二人から状況を聞いたガスは、早速専門知識を持っていますので船の状態を調査します。

その中で、二年前の隕石の衝突で深刻なシステム障害が発生していることが判明します。
多分、三人の冬眠ポッドが開いてしまったのもその影響だろうと、ガスは言いますが、それを聞いたオーロラはジムを睨み付けます。

ガスと二人きりになったオーロラは、ジムが自分の冬眠ポッドを開けた犯人であることを訴えます。

ガスは事前にジムの仕業とわかっていましたが、それを悪いことだと認めながらも
「おぼれる者は誰かを道連れにする。彼が味わった地獄のような孤独もすこしは理解してあげて欲しい」と諭します。

その後、船の調査を進めていくと船の動力源の核融合炉が隕石の影響で破損していることが判明しました。

急いで核融合炉を修理しないと臨界に達して船は核爆発してしまう。
この辺のことは福島の原発を経験している日本人にはわかりやすい。

ところが肝心の頼りになるはずのガスは冬眠ポッド破損による影響で重病に侵されていました。

すでに最新の設備を持つ船の治療も及ばない手遅れの状態で、ガスは船を持ち直そうと手をつくすものの結局は亡くなってしまいます。

ガスは亡くなる直前、二人に「仲たがいせず、お互いを大切にしてほしい」と言い残しました。

ガスの死をきっかけにジムは決意して核融合炉の修復にむかいます。

彼はオーロラに「核融合炉の修復を手伝ってほしい」言い、彼女も了承します。

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あらすじ(終盤ネタバレ注意!)

その間にも炉は限界に近づき船内ではシステム障害は次々と発生して緊急警報が止まりません。

途中、二人がバーに立ち寄ると、アーサーが故障して狂ったように暴走しているのを見つけました。

暴走しているアーサーを見て、ジムはICチップを抜き、アーサーをストップしてあげます。

ジムとオーロラが核融合炉に到着すると、隕石の破損で修復できない状態でした。

ジムは予備の交換部品で修理をしようとしますが、核融合炉を正常に戻すには、炉のエネルギーを船外に放出しなければ船は臨海に達してしまいます。

しかしエネルギーを放出する為の外の扉は隕石の破損で開くことができません。

そういう状態を見て、ジムはオーロラと5000人の命を守るために、捨て身の覚悟で宇宙服を着て外の扉を開きに外へ出ます。

すでにガスが亡くなり、ジムと二人しかいない状態なので彼を許していたオーロラは
「絶対に戻ってきて…あなたなしで生きていけない」と訴えます。

扉に到着したジムは渾身の力で扉を開き、オーロラにエネルギーを放出するレバーを下げろと合図をおくります。

しかしレバーを下げたらジムの命が危ない…。

オーロラはそんなこと出来ないと抵抗しますが、それしか方法はないことをジムに諭されてレバーを下げます。

そして核のエネルギーは船外に放出され、間一髪、船は爆発から助かりました。

そしてジムは…凄まじい放出のエネルギーの中でも生きていました!

オーロラは喜びますがすぐに状況は一変します。

エネルギー放出の勢いでジムは遠くの宇宙空間まで飛ばされて、命綱も切れて船内に戻れない状態でした。

死を覚悟したジムはオーロラに別れを告げ、酸素も無くなりそのまま意識を失います。

その時、一人では生きていけないことを自覚した、宇宙服を着たオーロラが必死でジムを助けに行って、寸前で彼を捕まえます。

オーロラは懸命にジムを船に引き戻し、船内の蘇生カプセルにジムを乗せますが、すでに心臓は止まっている状態。

「彼は死んでいます」と冷たくシステムは宣告しますが、ガスのIDを使い「彼を蘇生しなさい」とシステムに命令します。

しかしその甲斐も無く・・・

万策が尽き、落胆したオーロラが泣き崩れたその時、奇跡的にジムが息を吹き返しました。

オーロラはジムに抱きついて喜び、ジムは「君がやったのか」と驚き、2人は包容しキスを交わします。

そして二人の仲は戻り、また仲良くなります。

その後ジムは予備の冬眠ポッドで一人だけ冬眠出来ることを突き止め、それをオーロラに勧めます。「君だけでも90年後に行くべきだ」と・・・

そして後日、修理し直ったアーサーと、バーカウンターで一人飲んでいるジムがいます。

またジムは一人になったのか、と思っていると、「火曜日は私とアーサーが話す日よ」とオーロラがにこやかに現れます。

そうです。彼女は残りの人生をジムとともに船の中で生きる選択をしたのです。

その後、2人は残りの人生を宇宙船の中で、共に過ごし幸せに暮らしていきました。

 88年後 
コロニーへの到着前に起床プロセスが起動して乗務員と5000人の乗客たちが冬眠から覚めてメインロビーに集まります。

するとそこには、ジムが植えたであろう木々でロビー全体は緑豊かになっています。

ジムとオーロラの2人は残りの人生を幸せに過ごしたようです。

乗組員がオーロラの手紙を読みあげて、乗客たちは自分たちが眠っている間に
この船に何が起こりどんなドラマがあったのかを知ることになります。

終わり

まとめ

この映画は、舞台が宇宙空間です。
宇宙船の中で突然、システムが故障し無重力になり、プールで泳いでいたオーロラがプールの水ごとまん丸に閉じ込められる場面も出てきます。
その映像を見ると、凄い技術だな、と感嘆もしますが、実はそういう宇宙空間を題材としたSF映画ではなく、この映画は単純に主人公2人のロマンスを描いたラブストーリーでした。

そして初めに書いたように、私がこの映画に興味を持ったのは、ハンガーゲームのジェニファー・ローレンスが出演していることです。

とにかくこの映画の魅力はジェニファー・ローレンス。

ジムでなくても彼女に惹かれますって。

この映画はジェニファー・ローレンスを観に行く。

それだけでもチケットは安い、と思わせる作品です。

 

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