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ラジオ英会話 Lesson 212 仮定法プラス倒置

Lesson 212 仮定法プラス倒置

レッスンのポイント

仮定法最後のレッスン。仮定法の文に倒置が使われるケースを学習しましょう。

Today’s dialog

マユリがチャーリーにボーイフレンドのことで相談しています。

Charlie: Hi, Mayuri. You look a bit down. Is anything wrong?

Mayuri: Hi, Charlie. It’s my boyfriend. Recently, he’s been behaving strangely.

Charlie: How do you mean?

Mayuri: Well, for example, he cancels our date at the last minute with some lame excuse. And when we do get together, he seems more interested in his cell phone than me.

Charlie: Mmm… That’s not good at all. You know, we’re I your boyfriend, I would treat you much better.

Mayuri: Oh, that’s very sweet of you to say so, Charlie.

Charlie: I mean it! So why don’t you ditch him and be my girlfriend?

Mayuri: Huh?

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

やあ、マユリ。ちょっと元気がないようだけど。どうかしたの?
Hi, Mayuri. You look a bit down. Is anything wrong?

あら、チャーリー。私のボーイフレンドのことなの。最近、彼の行動がおかしいのよ。
Hi, Charlie. It’s my boyfriend. Recently, he’s been behaving strangely.

どういうことだい?
How do you mean?

あのね、例えば、彼は私とのデートの直前に、嘘っぽい言い訳をして取りやめたりするの。それに、私たちが一緒のときも、私よりも自分の携帯電話の方に関心があるみたい。
Well, for example, he cancels our date at the last minute with some lame excuse. And when we do get together, he seems more interested in his cell phone than me.

うーん・・・・・それはまったく良くないね。だって、僕が君のボーイフレンドだったら、君をもっと大事にするだろうから。
Mmm… That’s not good at all. You know, we’re I your boyfriend, I would treat you much better.

まあ、そう言ってくれるなんて、あなたはなんて優しいの、チャーリー。
Oh, that’s very sweet of you to say so, Charlie.

それは本当の気持ちだよ!君は彼なんか捨てて、僕のガールフレンドになったらどうだい?
I mean it! So why don’t you ditch him and be my girlfriend?

何ですって?
Huh?

WORDS & PHRASES

down  元気がない、落ち込んだ
behave  振る舞う、行動する
at the last minute  直前に(なって)
lame  嘘っぽい、苦しい
ditch  捨てる(くだけた表現)

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

最近、彼の行動がおかしいのよ。
Recently, he’s been behaving strangely.

現在完了進行形(ずっと~している)です。過去から現在に活動が続きます。behaving, behaving, behaving…というわけです。

どういうことだい?
How do you mean?

日常よく使われる決まり文句。What do you mean? とほぼ同じように使いますが、how がある分、「どのようにしてそうなったのか」というプロセスが意識されます。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~


僕が君のボーイフレンドだったら、君をもっと大事にするだろうに。
Were I your boyfriend, I would treat you much better.

be 動詞が主語の前に置かれています。この形は「主語―助動詞倒置」。
倒置を行わないバージョンはもちろん If I were your boyfriend, I would treat you much better. です。倒置は「感情の高揚」を表す形。この文も「僕が君のボーイフレンドなら」が通常の形よりも勢いよく述べられています。

すでに学習した「もし~がなければ」を示す If it were not for … / If it had not been for … も、倒置を行えば強い感情的な抑揚が与えられます。


シートベルトがなかったら、ひどい怪我をしていたことだろう。
Had it not been for the seat belt, I would have been badly injured.

ネイティブスピーカーは if がなくてもまったく意外ではありません。条件を表すのに if を使う必要は必ずしもないからです。


今度私を侮辱したら、チームから追い出すからな。
You ever insult me again, I’ll throw you off the team.

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

仮定法に倒置。非常に高度な形です。

①僕が君の先生だったら、教室で携帯を使うのを禁止するだろうなぁ。
When I your teacher, I would ban the use of cell phones in the classroom.

キーセンテンスと同じパターン。現在についての反事実の想定。ban は「禁止する」。

②雨さえなかったら、外でバーベキューができるのに。
Were it not for the rain, we could have a BBQ outside.

If it were not for …(もし~がなかったら)の倒置バージョン。

③3つの目覚まし時計がなければ、起きることはできなかっただろう。
Had it not been for my three alarm clocks, I would never have woken up!

過去の内容についての反事実の「~がなかったら」ですから、had it not been for を使えば大丈夫。結びの節も「~だっただろう」ですから、would have で結びましょう。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

もし私に聞いてくれたら、助けてあげたのに。
Had you asked me, I would have helped you.

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