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ラジオ英会話 Lesson 214 天候・距離・時間の it

Lesson 214 天候・距離・時間の it

レッスンのポイント

it の感覚は「受ける」。それが理解出来ると it の様々な使い方が手に入ります。まずは「天候・距離・時間の it 」と呼ばれる使い方。

Today’s dialog

道に迷ってしまったアナベルとバリー。

Anabelle: Barry, let’s stop for a second. I think we’re lost.

Barry: OK, let me check. It’s good that smartphones come with a GPS, right? Without them, we’d easily get lost.

Anabelle: Yeah, we’re lucky. So, which way is the station?

Barry: That way. It’s five kilometers from here to the station. We should walk fast because it looks like it’s going to rain.

Anabelle: OK. I hope they have a restaurant near the station because I’m getting hungry.

Barry: Yeah, me too. I’m in the mood for a big bowl of curry and rice.

Anabelle: You always eat that on these hiking trips.

Barry: well, after all this exercise, my body craves spices.

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

バリー、ちょっと立ち止まりましょう。私たち、道に迷ったんだと思うわ。
Barry, let’s stop for a second. I think we’re lost.

分かった、確認させてくれるかい。GPS機能付きのスマホはいいよね?それらがなければ、僕たちは簡単に道に迷ってしまうだろうね。
OK, let me check. It’s good that smartphones come with a GPS, right? Without them, we’d easily get lost.

ええ、私たちはラッキーね。じゃあ、駅はどっちの方角?
Yeah, we’re lucky. So, which way is the station?

あっちだ。ここから駅までは5キロある。雨が降りそうだから、急いで歩いた方がいい。
That way. It’s five kilometers from here to the station. We should walk fast because it looks like it’s going to rain.

分かったわ。私、おなかがすいてきたから、駅の近くにレストランがあることを願っているわ。
OK. I hope they have a restaurant near the station because I’m getting hungry.

ああ、僕もだ。大盛りのカレーライスを食べたい気分だよ。
Yeah, me too. I’m in the mood for a big bowl of curry and rice.

こういうハイキングの時、あなたはいつもそれを食べるのね。
You always eat that on these hiking trips.

だって、こんなに運動した後は、体がスパイスを欲しがるだ。
well, after all this exercise, my body craves spices.

WORDS & PHRASES

lost  (道に)迷って
look like (that)  ~であるように見える
(be) in the mood for  ~したい気分で
crave  ~を渇望する、欲しがる

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

それらがなければ、僕たちは簡単に道に迷ってしまうだろうね。
Without them, we’d easily get lost.

「if 節のない仮定法」が出てきました。without them(それらがなければ)に if と等々の仮定の意味合いが感じられています。we’d は we would。「~だろうなぁ」。

雨が降りそうだから、急いで歩いた方がいい。
We should walk fast because it looks like it’s going to rain.

because 以下で it が何回か使われています。最初の it looks like は「~のように見える」。状況を受けるit 。そして it’s going to rain は「天候」の it。やはりその場の状況を受けて発せられる it です。

大盛りのカレーライスを食べたい気分だよ。
I’m in the mood for a big bowl of curry and rice.

in the mood for …(~したい気分)はなかなか使えるフレーズです。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~


ここから駅までは5キロあります。
It’s five kilometers from here to the station.

it には「天候・距離・時間の it」と呼ばれ、特別視されてきた有名な使い方があります。「特に指しているわけではなく天候・距離・時間を表す」といった使い方ですが、it の意味が「受ける」だと分かった皆さんなら、これは普通の it ですよね。この文は「ここから駅まで」を思い浮かべながらそれを it で受け、「5キロだよ」と言っているにすぎません。

次の使い方もすべて同じ。「受ける」感覚で使われています。

It’s a fine day. いい天気だね。
It’s 11 o’clock now. 今11時だよ。
It’s dark here. ここは暗いね。

次の文を考えて見ましょう。

(訪問者があってドア越しに)Who is it? (どなたですか?)

この it は「相手の声が聞こえている状況」を漠然と受けている it。it の感覚はいつも共通しているのです。
ちなみにこうした場合、Who are you? は使えません。この表現は、面識のない人に使う「あなたは誰?」だからです。

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

「天候・距離・時間の it」の練習です。通常の it と同じように状況を受ける意識で練習しましょう。

①今日はちょっと蒸し暑くない?
It’s a bit muggy today, isn’t it?

muggy はなじみがないかもしれません。hot and humid(暑く湿度が高い=蒸し暑い)という意味。文全体は付加疑問文。

②家から学校までは約10キロだよ。
It’s about ten kilometers from my home to my school.

キーセンテンスと同じパターン。「家から学校」を思い起こしながら「10キロだよ」と始めるのがコツ。

③ああっ!もう深夜零時だ。
Gosh! It’s midnight already.

gosh は god の婉曲表現。驚きや失望を表します。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

今何時ですか。 – 5時です。
What time is it now? – It’s five o’clock.

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