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ラジオ英会話 Lesson 233 英語固有のリズム:説明ルール②

Lesson 233 英語固有のリズム:説明ルール②

レッスンのポイント

「説明ルール」の例をさらに眺めていきましょう。「後ろに置く」ただそれだけです。

Today’s dialog

バッグを奪われたジェーンが警官に助けを求めます。

Jane: Officer, help me!

Officer: What happened, ma’am?

Jane: Someone stole my bag. I had cash, credit cards, everything in the bag. What should I do?

Officer: Calm down, ma’am. Could you describe the person?

Jane: Yes, of course. He was a tall man wearing a black T-shirt and jeans.

Officer: About how old was he?

Jane: I’d say he was in his 30s.

Officer: I see. Well, I’ll do my best to find him, but it could be difficult.

Jane: Oh, look! That’s the man who stole my bag!

Officer: OK. Stay here, ma’am. I’ll catch him.

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

お巡りさん、助けてください!
Officer, help me!
 
どうしたんですか、お嬢さん。
What happened, ma’am?
 
誰かが私のバッグを盗んだんです。現金、クレジットカード、すべてそのバッグに入っていたんです。私、どうしたらいいでしょうか。
Someone stole my bag. I had cash, credit cards, everything in the bag. What should I do?
 
落ち着いてください、お嬢さん。どんな人だったか説明していただけますか。
Calm down, ma’am. Could you describe the person?
 
ええ、もちろん。彼は背が高くて、黒のTシャツとジーンズを着ていました。
Yes, of course. He was a tall man wearing a black T-shirt and jeans.
 
年齢はどれくらいでしたか。
About how old was he?
 
たぶん、30代だったと思います。
I’d say he was in his 30s.
 
なるほど。では、その男を見つけるために最善を尽くしますが、難しいかもしれません。
I see. Well, I’ll do my best to find him, but it could be difficult.
 
あら、ほら! あれが私のバッグを盗んだ男よ!
Oh, look! That’s the man who stole my bag!
 
分かりました。ここにいてください、お嬢さん。私が捕まえます。
OK. Stay here, ma’am. I’ll catch him.
 

WORDS & PHRASES

ma’am 女性一般に対する丁寧な呼びかけ
calm down 落ち着く
describe 説明する、表現する
I’d say 私の考えでは~、たぶん~

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

彼は背が高くて、黒のTシャツとジーンズを着ていました。
He was a tall man wearing a black T-shirt and jeans.
 
He was a tall man (彼は背の高い男だった)と大切なことを言い切ってから、その詳しい説明を動詞 -ing 形で展開しています。
 

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~


あれが私のバッグを盗んだ男よ!
That’s the man who stole my bag!
 
関係代名詞の文が出てきました。この文では先行詞の後ろの節に空所(□)があり、先行詞と組み合わせることによって、修飾が行われるのでしたね。関係代名詞については十分細部に至るまで学んできましたが、大切なのは「主語が空所になったときには who、that などの関係代名詞を使わなくてはならない」などといった細かな話ではありません。「説明は後ろに並べる」という意識こそが大切なのです。「私のバッグをとった男」という日本語語順を忘れ、まず That’s the man …(あれがその男なのよ)と、反射的に the man を先出しできるかどうかが重要なのです。
 
キーセンテンスと次の2つの文を繰り返し、「同じ意識で」音読してください。複雑さの差こそあれ、すべて同じ説明の意識が流れています。
 

財布のお金では昼食を買うのに十分ではない。
The money in my wallet isn’t enough to buy lunch.
 

彼女は試験に合格したという知らせを受けた。
She got the news that she passed the test.
 

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

名詞を後ろから説明する練習です。
①高校の英語の先生は僕を最も触発してくれた人です。
My high school English teacher is the person who inspired me most.
 
空所は関係代名詞の主語位置にあります。who □inspired me most ですね。inspire は「息を吹き込む」から、「奮い立たせる、着想を与える」などの意味で使われる動詞です。
 
②僕の兄のジェフ、ちなみに彼は素晴らしい料理を作る人なんですが、今夜彼は僕らのために夕食を用意してくれるんですよ。
My brother Geoff, who is an amazing cook, is preparing dinner for us tonight.
 
関係代名詞の非制限用法です。
 
③警察は、銀行強盗が計画されているという密告を受けた。
The police received a tip-off that a bank robbery was being planned.
 
tip-off (密告、内報)の内容を that 以下がフルセンテンスで説明しています。
 

CHECK THE POINT  ~練習問題~

2年ほど前に私たちが初めて出会ったカフェを覚えていますか。
Do you remember the cafe where we first met about two years ago?
 

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