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ラジオ英会話 Lesson 153 文の中の小さな文:節① that 節(主語位置)

Lesson 153 文の中の小さな文:節① that 節(主語位置)

レッスンのポイント

「節」とは主語・動詞を備えた、文の中で使われる小さな文のこと。複雑な意味内容を伝えるために不可欠な要素です。節には that 節、 if / whether 節、 wh 節の3種類があります。まずは that 節から始めましょう。

Today’s dialog

ジョーンズ警視と、ピカソの絵を盗まれたギャラリーのオーナー、マーローさんが話をしています。

Inspector: I have some good news for you, Ms. Marlow. We are in the process of questioning a young man, who is the main suspect in your gallery theft.

Ms. Marlow: Who is he?

Inspector: I can’t tell you the name, but he seems to be an art student .

Ms. Marlow: So, have you found the missing Picasso painting?

Inspector: No, we haven’t located it yet. Actually, the suspect hasn’t given us much information yet, but that he is hiding something is plain to see.

Ms. Marlow: Well, I hope you find out where the Picasso is. It’s our gallery’s most valuable painting.

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

あなたによい知らせがあります、マーローさん。あなたのギャラリーの窃盗事件で容疑者となっている若い男を尋問しているところです。
I have some good news for you, Ms. Marlow. We are in the process of questioning a young man, who is the main suspect in your gallery theft.

その男って誰なんですか?
Who is he?

あなたに名前を教えることはできませんが、彼は美術学校の学生のようです。
I can’t tell you the name, but he seems to be an art student .

ということは、行方不明のピカソの絵が見つかったのですか?
So, have you found the missing Picasso painting?

いいえ、私たちはまだそれを見つけていません。実は、この容疑者がまだ警察にあまり多くを語っていないのですが、何かを隠していることは明らかに見てとれます。
No, we haven’t located it yet. Actually, the suspect hasn’t given us much information yet, but that he is hiding something is plain to see.

でも、ピカソの絵がどこにあるのか探り出してほしいです。あれはー乱たちのギャラリーで最も価値のある絵なんです。
Well, I hope you find out where the Picasso is. It’s our gallery’s most valuable painting.

WORDS & PHRASES

in the process of  ~の途中で
suspect  容疑者
theft  窃盗(事件)
missing  行方不明の、見当たらない
locate  (所在を)見つける

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

全然満足できるレベルじゃないんです!
It’s mentioned in the Bible.

関係代名詞 who が使われていますが、その前に発音の休止が置かれています。書き言葉では、「, who」となりますが、この形は「エクストラな情報の付け足し」です。この文では「若い男を尋問している最中です」と主要内容はこの時点で完結していますが、そこに「(ところで・ちなみに)その男とは・・・」と a young man についての付加的な情報を追加しています。

ピカソの絵がどこにあるのか探り出してほしいです。
I hope you find out where the Picasso is.

find out(見つけ出す)の対象が wh 節(どこにピカソがあるのか=ピカソのある場所)。 wh 節については来週に詳しく学習します。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~


彼が何かを隠していることは明らかに見てとれます。
That he is hiding something is plain to see.

plain の内容を to see で説明して「すぐに分かる・明らかに見てとれる」となります。
この文では「that+節」が使われています。節―that he is hiding something(彼が何かを隠している)―の位置は is plain の前、すなわち主語の位置です。
「主語の位置にあれば主語の働き」となり、文全体は「彼が何かを隠していることは(明らかに見てとれる)」となっているのです。

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

that 節を主語として使ってみよう。

彼女が嘘をついていたことは明白だった。
That she was lying was obvious.

主語に that 節が使われています。「嘘をつく」は lie。-ing 形は lying。同様の変化をする重要な動詞に die → dying もあります。obvious は「明白な」。「誰でもすぐに分かりますよ、分かりますとも、ええ」という形容詞。

その薬が効いていなかったのは簡単に分かった。
That the medicine was not working was easy to see.

キーセンテンスと似たフレーズ easy to see(簡単に分かる)も覚えましょう。

ヒロタカがスピーチコンテストに優勝したことはみんなにとってうれしい驚きだった。
That Hirotaka won the speech contest came as a pleasant surprise to everyone.

やはり that 節の主語。came as a surprise to …はよく使われるフレーズ。「~のところに驚きとしてやってくる」から「~にとって驚きとなった」。もちろん come as は surprise に限らず、come as a great shock(大きな衝撃となる)など自由に使えます。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

彼がその事故で助かったのは奇跡だ。
That he survived the accident is a miracle.


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