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ちょっと注意したい can と do の使い分け

ちょっと注意したい can と do の使い分け

「〜できますか?」は英語で?

納豆は苦手だという外国人は多いですけど、一緒に朝食を食べるタイミングがあれば是非聞いてみたいですよね。

「あなたは納豆を食べることができますか?」

これを英語ではどう表現しますか?

「Can you eat natto?」

これで充分通じると思いますが、相手は多分

「Yes, I can. But I don’t.」

と返ってくるかもしれません。

納豆は食べることができるけど、食べない、という意味ですが、この返事からわかるように「can」が表す「〜できる」のそもそもの意味は、は「〜する能力がある」という意味なので、人に尋ねる時に使うと少し露骨な印象を与えることがあります。

つまりもっと別の言い方をした方が良いのです。

能力ではなく習慣があるか聞いてみよう

例えば先の例の納豆の場合なら、

納豆は食べられますか?
Do you like natto?

日本食は食べられますか?
Do you like Japanese food?

ビールは飲めますか?
Do you like beer?

can you …? ではなく、 do you …?を使って、「食べられますか」を「好きですか?」という習慣があるかどうかを尋ねる、と考えれば簡単に相手に通じると思います。

納豆のように日本独特の食べ物だったり、あまり海外では食べないような食材の場合は
Have you eaten natto before?

のように「食べたことある?」と聞いてみてもいいですね。

なお、「お酒を飲める?」の場合も、お酒を飲めるかどうかを聞いているのではなく、そういう習慣があるのかどうかを聞きたいので

Do you drink?

とシンプルに尋ねれば、わざわざアルコールを使わなくても「drink」はお酒を意味しますので相手には通じます。

 

また、友達を家に呼んで夕食をごちそうするような時に「食べれないものある?」と聞いたりしますよね。これも、

Is there anything you can’t eat?
アレルギーや医者に止められているなどの理由があって食べることができないものを聞く

Is there anything you don’t eat?
嫌いなものや習慣的に食べないものを聞く

という違いがあります。

Can you speak English? か  Do you speak English?  か

「英語が話せますか?」と聞きたい時に “Can you speak English?” と言うと失礼になるので、”Do you speak English?” を使ったほうがいいと聞いたことありませんか?

その理由もこれと同じです。

英語という「言語を話す」という習慣があるかないかを聞く時に、能力を問う “can” に不自然さを感じる人もいます。なので、

何カ国語話せますか?
How many languages do you speak?

私は英語と日本語が話せます
I speak English and Japanese.

のような「話します」「話しません」がよく使われます。

 

直訳は危険です

日本語の文章をそのまま英語に直訳してしまうと、何だか不自然な文章になってしまうことってよくあります。

単語を覚えることも大事ですが、単語単体でなく、フレーズで覚えたり、こんな場面ではこういう言い方をする、といったように実際に使われている英語表現から学ぶというのは「伝わる英語を身につける」ためにも、とても大切なことだと思います。


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