Lesson 096 後ろ置きの副詞①
レッスンのポイント
前回までで「指定ルール」に伴う副詞の前置きについての説明は終わりました。今回からは後ろ置き。「説明ルール」と福祉の関係を取り上げていきましょう。
電話を切ってからたった10分後に家に来たテリーザにヒューが驚きます。テリーザはマラソン大会に出るほど足が速いのでした。
Hugh: Wow, Teresa! How did you get here so quickly? You just called me ten minutes ago.
Teresa: I ran really fast.
Hugh: You are in great shape. It’s two kilometers from the station to my house.
Teresa: I’m training for a marathon next week. But after all the running, I’m starving. What’s for lunch?
Hugh: Um, how about pasta? There’s a good Italian place around the corner. Pasta is good for marathon runners because it has a lot of carbohydrates.
Teresa: sounds great. Let’s go!
ヒュー: わあ、テリーザ! 君はどうやってこんなに早くここに来られたの? 君は10分前に僕に電話してきたばかりだよ。
テリーザ: 私がとても速く走ったからよ。
ヒュー: 君は身体の調子がとてもいいんだね。 駅からこの家まで2キロあるんだよ。
テリーザ: 私、来週のマラソン大会のためにトレーニングをしているの。 でも、ずっと走ってきたから、とてもおなかがすいているの。昼食は何にする?
ヒュー: うーん、パスタなんかはどう? 近くにいいイタリア料理店があるんだ。 パスタマラソンのランナー向きだよ。炭水化物を多く含んでいるからね。
テリーザ: とても良さそう。さあ行きましょう!
WORDS & PHRASES
starving とても空腹で
around the corner 近くに
carbohydrate 炭水化物
REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~
I ran really fast.
私はとても速く走りました。
この文は動詞句を修飾する fast(速く)を含んでいます。こうした様態や程度(どのように・どれくらい)を表す語は、動詞句の後ろに配置します。その理由は(really)fast は run の説明として機能しているからです。「走った」と言い切ってから「速くだよ」と説明しています。「説明は後ろから」の説明ルールに従っているのです。
日本語は修飾語を前に置くことが基本ですから、英語の語順と逆転してしまいます。
日本人が英語を自由に話すためには、この英語の語順-特にこの「説明ルール」-に慣れることが、日本人が英語を自由に話す必須の条件です。
動詞句を説明する副詞(句)、そのほかの例を・・・
「説明ルール」を意識しながら音読を重ねましょう。
a. My brother can open a bottle of beer with his teeth!
僕の兄は歯でビール瓶を開けることができる!
b. You must do exactly as I tell you.
正確に私が言うとおりにやらなければなりません。
a. は with his teeth が open a bottle of beer を、b. は exactly as I tell you が do の方法を説明しています。
GRAMMAR IN ACTION ~文法の実践~
本日習ったことを意識しながら練習します。必ず声を出して練習しましょう。
①僕の言うことを注意深く聞いてもらいたいんだ。
I want you to listen to me very carefully.
listen to me に、様態を表す very carefully を並べて説明します。
文全体は「動詞+目的語+ to …」。to 不定詞を使った目的語説明型です。
②私はブレンダーでフレッシュジュースを作ります。
I make fresh juice with a blender.
with a blender は動詞句を説明。まず make fresh juice と言い切ることが肝心。
ちなみにブレンダーはミキサーのことです。
③彼は世界記録を1.2秒上回った。
He beat the world record by 1.2 seconds.
by は how(どのように・どれくらい)を述べるのに使われる前置詞です。ここでは「どれくらい」を表しています。
CHECK THE POINT ~練習問題~
日本語の意味に合うように( )内に適切な語句を。
静かに歩きなさい。
( )( ).
答
Walk quietly.
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