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ラジオ英会話 Lesson 193 that を使えば怖くない

Campfire at night.

Lesson 193 that を使えば怖くない

レッスンのポイント

関係代名詞でいちばん便利なのは that。これイチオシ。

Today’s dialog

ピーコック教授にミサキが質問しています。

Peacock: OK, that ends our lecture today. Remember, students, to read chapter 10 of the textbook before the next lecture.

Misaki: Professor Peacock, May I ask you a question about the lecture?

Peacock: Of course, Misaki.

Misaki: Thank you. You said that human beings are unique because we use fire.

Peacock: Yes, that’s right. Humans are the only animals that use fire.

Misaki: Well, do you think that fire is necessary to have a civilization?

Peacock: That’s a very good question, Misaki. It depends on what you mean by “civilization.” But having control of fire was certainly a turning point in human evolution.

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

では、これで今日の講義はおしまいです。学生の皆さんは、次の講義までに教科書の第10章を読んでおいてください。
OK, that ends our lecture today. Remember, students, to read chapter 10 of the textbook before the next lecture.

ピーコック教授、講義のことでひとつ質問をしてもいいですか?
Professor Peacock, May I ask you a question about the lecture?

もちろんです。ミサキ。
Of course, Misaki.

ありがとうございます。先生は、人類は火を使うから独特なのだとおっしゃいました。
Thank you. You said that human beings are unique because we use fire.

ええ、そうです。人類は火を使う唯一の動物です。
Yes, that’s right. Humans are the only animals that use fire.

それで、先生は、文明を持つためには火が必要だと思われますか?
Well, do you think that fire is necessary to have a civilization?

それはとてもよい質問ですね、ミサキ。それはあなたが「文明」という言葉で何を意味するかによって異なります。しかし、火を使いこなすことが、明らかに人類の進化における転換点でした。
That’s a very good question, Misaki. It depends on what you mean by “civilization.” But having control of fire was certainly a turning point in human evolution.

WORDS & PHRASES

lecture   講義
unique   独特な
civilization   文明
turning point   転換点
evolution   進化

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

火を使いこなすことが、明らかに人類の進化における転換点でした。
Having control of fire was certainly a turning point in human evolution.

having control of fire は「火を使いこなすこと」。動詞-ing 形が主語位置に置かれ、主語として機能しています。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~


人類は火を使う唯一の動物です。
Humans are the only animals that use fire.

この文で the only animals that use fire は、先行詞 the only animals と use fire(火を使う)の主語の空所を組み合わせて「火を使う唯一の動物」ということ。
今回のポイントはここで that が使われていることにあります。
that は who や which に優先して使われるケースがあります。先行詞が「唯一」であることを感じさせる the only、the first、the last を含む場合と最上級である場合、また all、any、no、every を伴う「全・無」を意味する場合です。


人間の精神の中に見いだされる最も単純な感情は好奇心である。
The simplest emotion that we discover in the human mind is curiosity.


これが私の持っている全てです。
This is everything that I own.

これは絶対の規則ではなく「どちらが自然か」の感覚的問題です。こうした場合に that が選ばれるのは「選ぶ必要がないから」。who や which など wh 語は誰か・何かをピンポイントで選ぶ感覚を持つ単語。関係代名詞として使われても同じ感覚です。


彼女がアカネの手助けをしてくれた女の子です。
That’s the girl who helped Akane.

さて the only(唯一の)、最上級、everything(すべて)などの先行詞には選択の余地はありません。あらかじめ1つに決定しているからです。だからこそ選択を意味に含む関係代名詞よりも、単に「導く」だけの that が好まれるというわけなのです。初心者へのアドバイスは「慣れないうちは that を使え」―that にややこしい制限はありません。安心して使えばいいのですよ。

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

that を使えば怖くない。全部 that でつないでいきましょう。

①僕がやってみたいいちばんエキサイティングな(アウトドアの)活動は急流下りです。
The most exciting activity that I’ve tried is white-water rafting.

最上級が先行詞。that でつないでください。I’ve tried … は現在完了経験用法。(今まで~をやったことがある)。

②私が犯してきた全ての過ちは重要なレッスンとなってくれました。
All the mistakes that I’ve made have taught me important lessons.

all を含む先行詞。that でつないでください。have taught me important lessons は「重要な教訓を教えてくれた」ということ。

③私の最初のボーイフレンドは結局とてもひどいヤツだということが分かった。
The first boyfriend that I had turned out to be a real jerk!

the fire を含む先行詞。that でつないでください。turn out to be … は「結局~だということになる・分かる(判明する)」。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

私たちが他人にできる最も親切なことは、話を聞いてあげることです。
The kindest thing that we can do for others is to listen to them.

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