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ラジオ英会話 Lesson 138 動詞 -ing 形⑦ 文を説明する動詞 -ing 形(発展的分詞構文)

Lesson 138 動詞 -ing 形⑦ 文を説明する動詞 -ing 形(発展的分詞構文)

レッスンのポイント

分詞構文では動詞 -ing 形を文頭に置く形がしばしばとられます。今日は少し凝った形を作ってみましょう。

マーゴは、ニューヨークへの出張から帰ってきたビルに、出張の様子を尋ねています。

ラジオ英会話 Lesson 138 のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

ねえ、ビル。ニューヨークへの出張はどうだった?
Hey, Bill, how was your business trip to New York?

うまくいったよ、ありがとう。
It went well, thanks.

ホットドッグとニューヨークスタイルのピザは食べたの?
Did you have a hot dog and New York-style pizza?

ああ、食べたけど、食べ過ぎてしまった。2キロは太ったんじゃないかと思う。
Yes, I did, but I ate too much. I think I gained two kilos.

マーケティング部長のパメラと一緒に行ったのよね?
You went with Pamela, the marketing director, right?

そう。彼女にとっては2回目となるビッグアップル(ニューヨーク)への出張だったんだ。前にニューヨークを訪れていたから、彼女はとてもいいレストランをいくつか知っていたよ。
Right. It was her second trip to the Big Apple. Having visited New York before, she knew some really good restaurants.

へぇ、何かお土産を買ったの?
Oh, did you buy any souvenirs?

うん、息子のためにヤンキースの野球帽を買ったんだ。あの子は野球の大ファンだから。
Yes, I got a Yankees baseball cap for my son. He’s a huge baseball fan.

WORDS & PHRASES

business trip  出張(旅行)
marketing director  マーケティング部長
the Big Apple  ビッグアップル(ニューヨーク市の愛称
souvenir  (旅行などの)記念の品

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

ニューヨークへの出張はどうだった?
How was your business trip to New York?

How was …?は様子を尋ねるときによく使う表現です。こうした単純な英文が瞬時に口から出てくるように、しっかりとダイアログを暗唱することが大事です。

2キロは太ったんじゃないかと思う。
I think I gained two kilos.

gain は get(手に入れる)の仲間です。パッとアメを手に入れるという感じではなく、ジワジワ範囲を広げていく感じ。ここでは「(体重・速度などが)増す」。

あの子は野球の大ファンだから。
He’s a huge baseball fan.

huge は「巨大な」。日本語の「大ファン」と同じような言い回しですね。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~

前にニューヨークを訪れていたから、彼女はとてもいいレストランをいくつか知っていたよ。
Having visited New York before, she knew some really good restaurants.

分詞構文ではしばしば、説明の動詞 -ing 形が前に置かれます。「前置き」にはさまざまな理由がありますが、時系列的な順序や強調が主な理由です。ここで having visited 以下は「理由」を表していますが、「ニューヨークを以前訪れていた→いいレストランを知っていた」という時の順序が Having visited … →she knew を自然なものに感じさせています。
ここではもうひとつのテクニック「having+過去分詞」が使われていることに注意しましょう。完了形を -ing 形にしています。完了形は「そのときまでに」を表す形です。つまり she knew の時点「以前」にニューヨークを訪れていることになります。

遅れたくなかったので彼女はタクシーに乗った。
Not wanting to be late, she took a taxi.
分詞構文には not を加えることもできます。
理由を表す wanting … に否定を加え、「~したくなかったので」。

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

店に到着すると、閉まっていることが分かった。
Arriving at the store, I found it was closed.

arriving at the store を前置き。これが文頭に置かれるのは、時系列上の順番なので、前置きが好まれるためです。

十分お金を貯めたので、私たちは10日間のカリブ海クルーズを予約した。
Having saved up enough money, we booked ourselves a 10-day Caribbean cruise.

having saved …が booked(予約した)以前の内容であることが示されています。book が授与型で使われ「~に・・・を予約する」。

誰の気持ちも傷つけたくなかったので、私は何も言わないことに決めた。
Not wishing to hurt anyone’s feelings, I decided to say nothing.

not を使った分詞構文。理由のつながりです。wish to … は「~したい(と思う)」。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

仕事を終えたので、オフィスを出た。
Having finished my work, I left the office.


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