日別アーカイブ: 2018年2月2日

英会話リテラシー2,English Conversation Literacy2

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昨日の続きを書きます。

STEP 3 Denmark(デンマーク)
To be or not to be―that is the question「生きるか死ぬか、それが問題だ」

上の訳が一番有名かもしれません。父王の暗殺を、その幽霊の出現で知らされた王子ハムレットが、仇となった叔父に復讐すべきかどうかと悩む場面。デンマークはエルシノア(ヘルシンゲル)の城を舞台にした王子の独白です。次の一節が特によく知られています。
Hamlet:To be, or not to be―that is the question:
Whether ’tis nobler in the mind to suffer
The slings and arrows of outrageous fortune
Or to take arms against a sea of troubles
And by opposing end them. To die, to sleep―
No more―and by a sleep to say we end
The heartache, and the thousand natural shocks
That flesh is heir to. ‘Tis a consummation
Devoutly to be wished. To die, to sleep―
To sleep―perchance to dream: ay, there’s the rub.
ハムレット:このまま存在するか否か。問うべきはそこだ。
どちらが潔いか 心中で苦しみもがくことか
とてつもない運命の放つ石矢を受けたままで
それとも難問だらけの海に武器を持ち立ち向かい
抵抗することで終わらせることか。死ぬ、眠る―
その先はない―そしてこの眠りの中で我々は終わらせるのだ
心の苦しみや何千という病いの攻撃を
この肉体が先代から受け継いだ。これぞ至極
哀心より望むべきものだ。死ぬ、眠る―
眠る―ひょっとして夢を見る。ああ、そこが厄介だ。

To … or not to … -that is the question.のパターンが大流行し定着しています。大いなる疑問を表すために使われます。例えば長いお芝居をカットすべきかどうか、
To cut or not to cut.と悩んだり、テレビを見過ぎるという方は、To beをTVに替えてTV or not TV.と迷ったりすることも可能です。

There’s the rub. (そこが厄介だ)は、「そうした難点があるぞ、そのマイナス要因には気付かなかった」と、今更ながらある問題に気付いたことに関して使われることがあります。その他、引用箇所が大変多い作品です。
それでは同じエルシノア城での、ハムレットと相思相愛であったオフィーリアの言葉を。

STEP 4 Denmark(デンマーク)
Woe is me. 「哀れな私」

王子ハムレットは、侍従長ポローニアスの娘オフィーリアに心を寄せていますが、彼女に裏切りの気配を感じ、無慈悲な言葉で責め立て退場します。一人残されたオフィーリアは身の哀れを嘆きますが、次はその一節の最後の部分です。
Ophelia:Woe is me.
T’ have seen what I have seen, to see what I see.
オフィーリア:哀れな私
これまで見たことを見た上で、いま見えることを見てしまうとは。

シェークスピアは場の最後を、ライムで締めることでもよく知られています。ここでは、meとseeが押韻されています。
Woe is me.は「我こそ哀れ」といった、シェークスピアの時代にはすでにあった古い言い回しですが、ユーモアで使われ、Woe is them/him/her.などと応用されることもあります。
Wow is you! と言えば、やや古風に相手を褒めちぎることができます!
では、恋の終わりを予感させる北欧の城から、南欧の夜更けの町へ参りましょう。

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STEP 5 Italy(イタリア)
Juliet is the sun! 「ジュリエットは太陽だ!」

Romeo:But soft! What light through yonder window breaks?
It is the east and Juliet is the sun!
ロミオ:が、待てよ!あそこの窓から漏れ来る光は何だ?
あれは東、ジュリエットは太陽だ!

イタリアのベローナ市。仮面舞踏会で出逢ったティーンエイジャーのカップル、ロミオとジュリエット。その晩、ロミオが家路の途中で、ジュリエットのバルコニーからさす灯あかりを目にします。

You Are My Sunshine!という歌を彷彿とさせるロミオの喜びの言葉です。このあとの彼は、ジュリエットに太陽の持つ特性である明るさや温かさのイメージを重ねてやみません。夜を照らす太陽のようなジュリエットの人となりを表す名セリフです。現代風には、Juliet is my vitamin D!となるでしょうか。
では最後に、自室からせり出したバルコニーでの彼女の有名な独り言を聞きましょう。

STEP 6 Italy(イタリア)
O Romeo, Romeo! Wherefore art thou Romeo?「ああ、ロミオ、ロミオ!あなたはどうしてロミオなの?」

Juliet:O Romeo, Romeo! Wherefore art thou Romeo?
Deny thy father and refuse thy name;
Or, if thou wilt not, be but sworn my love,
And I’ll no longer be a Capulet.
ジュリエット:ああ、ロミオ、ロミオ!あなたってなぜロミオなの?
自分の父を否定しなさい、自分の名を拒否しなさい。
もしそうしないなら、ただこの私に愛を誓いなさい、
そうすれば私はキャピュレットをやめるわ!

●Montagues and Capulettes  シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』に登場する2大名家のこと。ちなみに、ロミオはモンタギュー家の息子、ジュリエットはキャピュレット家の娘である

古語であるwhereforeには、「何のために」と「それ故に(=therefore)」という意味があり、ここではwhyという前者の意味を持ちます。
Juliet:O Romeo, Romeo! Wherefore art thou Romeo? Deny thy father and refuse thy name; Or, if thou wilt not, be but sworn my love, And I’ll no longer be a Capulet.
ああ、ロミオ、ロミオ!あなたってなぜロミオなの?自分の父を否定しなさい、自分の名を拒否しなさい。もしそうしないのなら、ただこの私に愛を誓いなさい、そうすれば私はキャピュレットをやめるわ!

最初の一行が特に知られています。
whereforeさえ覚えておけば正確に引用できます。くれぐれもthereforeと混同しないよう注意しましょう。もう一点、
art thouは古語でare youの意味です。Why are you Romeo?とならぬよう、これまた注意です。

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