津軽三味線教室の選び方
このサイトを作って、最も書きたかったことが実はこの津軽三味線教室の選び方です。
というのも、津軽三味線がポピュラーになったのは、古くは三橋美智也や高橋竹山が世に出てきた時ですが、今の中年または若者が知っているのは多分吉田兄弟や上妻宏光からのことだと思います。
それまで、つまり吉田兄弟が人気になるまでは、私の廻りでも津軽三味線の教室はほとんどありませんでした。
しかし私がこれを言うと、私が知らなかっただけだ、という外野からの意見もありますが、私のような狂が付く津軽三味線ファンが知らなかったくらいですから、ほとんどなかった、ということはほぼ正しいと思います。
そして吉田兄弟が人気になると、それまで三味線で民謡の伴奏をしていた人たちもブームに習え、と津軽三味線教室の看板をあげて商売している人たちが若干多くいらっしゃいます。
つまり、津軽三味線を教える、という触れ込みで生徒を募集しながら、自分は津軽三味線を正式に習っていないので基本的なことが教えられない先生方が多い。
しかしそれでも三味線を弾くというそれ自体の腕は良いので、素人の津軽三味線を習いたいという人から見れば「先生の三味線は上手」となって入門してしまうのですね。
だけど当たり前ですが、そういうところへ入ると普通に上手くはなるけど、津軽三味線の全国大会などへ出ると散々な成績に終わってしまいます。
真面目な津軽三味線を真摯に習いたいと思っている普通の練習生は、まだその段階では先生のレベルに気づきません。そしてまた二度三度と全国大会に出場を繰り返します。
そして出る度に他の出場者との明らかな実力の差に、打ちのめされ凹みますが、そういう先生方はそういう時に的確なアドバイスはくれません。
自分の経験で言えば、大会が終わり「何が悪くて、どこを修正したら良いのか」と尋ねても
「練習しか無い」くらいしか言ってくれないし、しつこくその練習をしてくださいとお願いすると、「違う曲の練習をしよう」と他の民謡の曲を教えられます。
まあ、今から考えれば、どこをどう直せば良いのか先生自身が知らないのですから教えられる筈がありません。
そうやって無駄に時間(とお金も)を費やし、疲れ果てて津軽三味線の教室を失意のまま辞めていく、ということに・・・
ならないために、この記事を書いていますo(^^)o
で、ここから本題です。
良い津軽三味線教室の見分け方
まず、私が判定するまでも無く、実績や師匠のお人柄、腕前などから絶対に間違いの無い教室をリンクしてみました。
なお、名前をクリックすると教室(先生の)のサイトへ行きますが、また戻ってくると他の教室も見ることが出来ます。
木之下真一先生の教室
三弦小田島流 仙台 秋田 大阪 四国
福豊会 東京
三味線教室渋谷和生 弘前 東京 大阪 山梨
津軽三味線藤秋会 愛知他全国
津軽三味線教室 和胤 神谷茂良 愛知県
日本民謡晃和会 山口晃義 滋賀県
津軽三味線 和心 鈴木利枝 大分県
津軽三味線新宿教室
津軽三味線小山会 東京 名古屋 静岡 長野
津軽三味線 山中信人 東京 埼玉 川崎
津軽三味線 土生みさお 習志野 多摩川
津軽三味線 廣原武美 東京 神奈川
津軽三味線 佐藤壽治 重造会
他にはサイトが見つからなかったけど佐々木光儀津軽三味線教室(茨城)名古屋の松田隆行さん 大阪の徳田恵美さん等が有名です。
なお教室を選ぶ基準は、先生が「全国大会で優勝、もしくは上位入賞している」そして次が最も大事ですが、「教え子が全国大会で優勝、または上位入賞者が多くいる」ことです。
これは教え方が上手ということと教え方が理にかなっている、ということの証明です。
実際に、教え子が入賞しないのは生徒のせいだ、と公言している先生もいますが、なぜ自分の会員が入賞しないのかの研究もしないし、そのための時間も取らない先生もいます。
もう一つの良い先生の見分け方は、初めに習う曲でわかると思います。
津軽三味線の先生は、「津軽じょんから節」「六段」等を教えてくれますが、エセ津軽三味線の先生は「さくら」や「黒田節」「ソーラン節」等を教えようとしますo(^_^)o
せっかく津軽三味線を習いに行っているのに、さくらやソーラン節って変ですが、初心者はそこがわからないから無駄な時間を過ごしてしまいます。
津軽三味線が好きで、津軽三味線を習ってみたいという方は是非参考にしてください。
コメント