津軽三味線の特徴 糸巻き 皮 撥 糸

津軽三味線

糸巻き

糸を巻き取る棒状の部分(ギターで言うところのペグ)を、「糸巻き」または「かんざし」と呼びます。

材質は象牙または黒檀、紅木などを用いるが、最近ではプラスチックやアクリル製半透明のものやカラフルなものもあります。

三味線の皮といえば、ほとんどの人は猫と言われますが、津軽三味線の皮に用いるのは犬の皮で、背の部分を用いています。

胴との貼り付けには澱粉糊を使用しているため、きわめて湿度変化に弱い。

材質は秋田犬の雌が最高級とされていますが、現在は大半がアジア全域からの輸入品。

近年は合成品も出回っているが音質が劣ると人気も全然ありません。

しかし、近年「リプル」という商品が開発され、皮とあまり変わらない音質という評判で、長く使用できること、さらに動物愛護の観点から、これからは皮の仕様が変わるかもしれません。

撥(ばち)は先端が鼈甲製を使用しています。

現在は鼈甲不足で高価なため、代替品も出回っているが音質に劣るとしてあまり好まれていません。

柄の部分はプラスチック、象牙、水牛の角や堅い材木など様々な材質が用いられています。

糸は太い順から一の糸、二の糸、三の糸と呼びます。

本来は絹糸ですが、奏法上非常に切れやすいため、音色は劣るが、一番細い三の糸にはナイロンまたはテトロンを用いる場合が多い。

色は黄色で、これはかつて防虫効果のあるウコンを絹糸に染め込んだ名残、または音に艶を出すために卵黄を染め込んだ名残とされています。

 

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