演奏楽曲は、主として津軽三大民謡(津軽三ツ物)、および五大民謡(五ツ物)。
三大民謡とは、「津軽じょんから節」「津軽よされ節」「津軽小原節」を指し、五大民謡とはこれに「津軽あいや節」「津軽三下がり」を加えたものです。
これらの演奏は、基本的にすべて即興で行われています。
独奏や前奏に限らず、唄の伴奏(唄づけ)においても唄い手の即興に応じた演奏をしなければならないため、唄づけの際には高度な知識と技術が要求されます。
近年ではこの唄づけができない奏者が増えており、これを嘆く声も多いようですが、唄づけが廃れゆく原因には、奏者個人の嗜好のみならず、唄い手の不足や三味線界の閉鎖的環境が指摘されることもあります。
稀に、「三大民謡」に津軽あいや節や津軽音頭などを入れる流派がありますが、歴史的・一般的な定義からするとこれは誤りです。
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