◇オープン戦 阪神11―3日本ハム(2017年2月25日 名護)
秋山 拓巳(アキヤマ タクミ)46 投手
生年月日(満年齢) | 1991年4月26日(26歳) | 出身地 | 香川 |
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身長/体重(血液型) | 188cm/97kg(A型) | 投打 | 右投げ左打ち |
ドラフト年(順位) | 2009年(4位) | プロ通算年 | 8年 |
経歴 | 西条高(甲) |
今年こそは大きな素質が花開くことはもう疑う余地はないと考えて間違いないですね。
ずっとキャンプで調子が良かった秋山が、オープン戦の開幕投手を務め4回1安打7奪三振無失点の快投。先発5番手の最有力候補に違わぬ力を見せつけた。
「結果を出すことを一番の目標にしていたので、その部分は良かった。直球の走りも良かったし、初回から飛ばした」
先頭の杉谷を外角へのシュートで空振り三振に仕留めると、カット打法でファウルを打ち続けて四球を選ぶことを得意とする中島に、フルカウントまで粘られても一歩も退かない。最後は内角低めに投じたカットボールで見逃し三振。会心のアウトをもぎ取り、続く横尾も合わせて3者連続三振で初回を終えた。
2回は昨季のパ・リーグ本塁打王・レアードをフルカウントからカーブでタイミングを外して二飛。3回に先頭の石井に左中間を破る二塁打を浴びて1死三塁のピンチを背負ったが、杉谷を空振り三振に仕留めるなどして後続を断った。
「(二塁打を浴びて)次の打者に三塁まで進められてから、どう抑えるか整理して向かっていけた。最後の(杉谷の)三振は気持ちも出ていて良かった。直球でファウル、空振りを取ってカウントを作れているので、他の球種が生きていると思う」
中島、レアードと昨季日本一の立役者2人を計4打数無安打に封じるなど安定感抜群の投球を披露。11日の紅白戦からこの日の4イニングを加え今春実戦では10イニング連続無失点と“完封超え”を果たし、金本監督からも「ずっと安定している。これがシーズンで出せるかどうか」と期待を寄せられた。
「ローテに入って、シーズンを戦い抜くのが目標。まだ(開幕まで)1カ月以上あるので、気を引き締めてやりたい」
そして打線では北條史也内野手(22)ですね。
北條 史也(ホウジョウ フミヤ)2 内野手
生年月日(満年齢) | 1994年7月29日(23歳) | 出身地 | 大阪 |
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身長/体重(血液型) | 177cm/75kg(O型) | 投打 | 右投げ右打ち |
ドラフト年(順位) | 2012年(2位) | プロ通算年 | 5年 |
経歴 | 光星学院高(甲) |
「1番・遊撃」で先発した北條史也内野手(22)は3回にチーム1号となる決勝の先制2ランを放つと8回にもソロアーチ。
球団では、1983年のバース以来、34年ぶりとなるオープン戦初戦で2本塁を記録した。
バース以来って・・・・嬉しくなります。
「(1本目は)センター方向を意識していて、風に乗ってくれました」
金本監督の教えを素直に聞いて、体も大きくなりパワーも付きましたね。
3回1死一塁、カウント1―1からメンドーサの外寄りツーシームを鋭く振り抜いた打球は、バックスクリーン左の最深部へ飛び込む推定飛距離130メートルの先制2ラン。
「2本目は真っすぐ一本に絞っていて…風ですね。スイング自体は良くなっているので、これを継続したい」
6点リードの8回無死では、腕をたたんですくい上げた。
高々と舞い上がった打球は左翼ポール際に着弾。
オープン戦初戦における球団の個人2本塁打は、のちに「史上最強助っ人」と称されるバースが来日1年目の83年に記録して以来、実に34年ぶりの快挙となった。
「(昨年)秋季キャンプから振る量はこなしてきているし、今キャンプでも振っている。でも、まだまだ。打つ方は波があるので(調子が)良い時にしっかり形を作っていけるようにしたい」
金本監督の指導の下、精力的にウエートトレーニングにも取り組み昨春キャンプイン時で比較すると体重は5キロ増の84キロ。体幹、下半身が見違えるほど太くなった。加えて昨秋から飛距離アップを目指し通常より約10センチ短い短尺バットを導入。侍ジャパンの4番を務めるDeNA・筒香も採り入れる練習法で体全体を使って振るスイングを目指してきた。その成果の一端が、この日のアーチだった。
「2本目の方が良い形で打ったかな。風にも助けられたと思うけど。元々、良い角度を持っているからね。彼もそこ(長打を打てる打者)を目指してやっている。1年前に比べたら、かなり振る力が付いてきている。スイングスピードも上がってきていると思うよ」。愛弟子の躍動に金本監督も満足げにうなずいた。
そして期待の藤浪はWBCの練習試合です。
藤浪 晋太郎(フジナミ シンタロウ)19投手
生年月日(満年齢) | 1994年4月12日(23歳) | 出身地 | 大阪 |
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身長/体重(血液型) | 197cm/89kg(A型) | 投打 | 右投げ右打ち |
ドラフト年(順位) | 2012年(1位) | プロ通算年 | 5年 |
経歴 | 大阪桐蔭高(甲) |
ソフトバンクとの練習試合で3番手で登板した阪神・藤浪晋太郎投手(22)が、変化球主体の投球で1回を無安打無失点と好投した。
ポン、ポンッとグラブを叩くと、小走りでベンチに下がった。侍ジャパンの一員として、藤浪が2017年の初戦に登板。六回を無安打無失点に抑え、変化を結果で証明した。24日のブルペン投球に「面白くも何ともない」とつぶやいた権藤投手コーチも脱帽させる内容だった。
「まとまってきているし、シーズンから別人になっている。球もいいし、カットボールとかでストライクが取れると、また一回り大きくなる」。名伯楽をうならせた投球術は、六回のマウンドで見せた。武田、千賀の後を受けて3番手で登板。まずは先頭の中村晃に対して、追い込んでから外のカットボールで二ゴロに打ち取った。
続く今宮は内をえぐるツーシームで、ボテボテの遊ゴロ。柳田はフルカウントから四球で歩かせたが、続くジェンセンの打席で二盗を阻止。課題とされていたクイック投球で、昨季23盗塁の男に進塁を許さなかった。「四球を出したのは反省点でしたね」と振り返ったが、マウンド上で見せた進化は首脳陣の目に留まった。
「すごく調子がよかったわけじゃないですけど、カットもツーシームも試せましたし、両方いい打ち取り方ができたかなと思います。ああいった打ち取り方ができればいいなと思う。テンポよく投げられてよかったです」
「長時間、中継ぎをやるわけではないので、マウンドに上がる時は最高の準備ができるようにしたい」。
この日の直球は3球だけで、最速は148キロだった。全16球。変化球主体の「別人」藤浪が、今後の代表で存在感を発揮する。
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