ラジオ英会話 Lesson 222 文系② 自動型

ラジオ英会話2018

Lesson 222 文系② 自動型

レッスンのポイント

文型学習、今回は「自動型」(Lesson 4 でも学習しました)。目的語(名詞)を後ろに取らない文型です。自動型が作る意味を学びましょう。

Today’s dialog

高校の卒業式の舞台をタカシとサトミが準備しています。

Takashi: We have to set up the stage for the high school graduation ceremony by five o’clock.

Satomi: If we’d started earlier, we would’ve done everything by now.

Takashi: OK, let’s finish it quickly.

Satomi: Could you carry the potted pine tree onto the stage? Oh, be careful. It’s heavy.

Takashi: Don’t worry. Look! I can carry this with one hand.

Satomi: Don’t fool around, Takashi.

Takashi: Oh, no! This branch has broken! What should I do? Oh, I can use this glue stick to put it back together. Nobody will notice it.

Satomi: Listen to me. It’s a bad idea. You should tell our teacher and apologize.

Takashi: You’re probably right. I hope she understands.

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

WORDS & PHRASES

graduation ceremony  卒業式
potted pine tree  鉢植えの松の木
fool around  ふざける
glue stick  スティックのり

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

have to は客観的な必要性が感じられる「ねばならない」。set up は「準備する」。by は「期限(~まで)」。英語学習の基本は「覚えること」。この文を覚えれば使える表現がいくつも手に入ります。

仮定法の文。過去の出来事についての反事実的な想定を行っています。「(実際には早く始めていなかったのだが)もし始めていれば」ということ。過去に対する想定なので時表現をバックシフトして過去完了形 if we’d(=we had) started。結びはwould’ve(=would have)done(していただろうなぁ)となっています。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~

この文では動詞 listen の直後に目的語(名詞)がありません。「自動型」です。目的語のある他動型は「働きかけが対象に及ぶ」形でした。目的語のないこの型は働きかける対象のない「単なる動作」です。
自動型にフィットするのは「単なる動作」を表す動詞。listen(聞く)は「耳を傾ける」動作。物理的な音声を「聞く」だけでなく「アドバイスなどを聞く」も守備範囲です。

次の文、同じように「聞く」と訳されても音が向こうから入ってくることを意味する hear は、他動型をとります。

hear は聴覚が音に及んでいることを示すため「対象に及ぶ」他動型がピッタリ。文型に用いられる動詞は常に文型の持つ意味にフィットしたものが選ばれるのです。

listen は to 以外とも句動詞を作りますが、動詞と前置詞のイメージを合成すればその意味にたどり着きます。

listen in は「~の中に」の in が加わるため、人の会話に耳をそばだてる、つまり 盗み聞き

for には「求める」ニュアンスがあることから、listen for は「~の中に」の in が加わるため、「試合の結果を求めて耳を澄ます」。

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

自動型の文を練習してみましょう。

listen to は listen(耳を傾ける)と to(指し示す)の合成。「ここへ耳を傾ける」と指し示す感触です。

expect は「予期する」。while は「2つの歯車」。2つの出来事が同時進行ことが意識されています。「聞き耳歯車」と「外出歯車」が同時、です。

must have は「(以前)~したに違いない」。その後ろが been listening と進行形なので「~していたに違いない」。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

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