Lesson 038 応用文型 リポート文(動詞句説明)1
レッスンのポイント
「リポート文」とは主語の意思・感情・発言をリポートするタイプの文のこと。英語の修飾原則「説明ルール」が活躍します。
テッドとナオミが数学の先生について話しています。
Ted: Don’t you think that our new math teacher, Mr. Sakamoto, is too strict?
Naomi: Not really.
Ted: He gives us far too much homework.
Naomi: That’s true, but I think he’s a great teacher.
Ted: Really? I think you like him because he’s good-looking.
Naomi: Well, that may be part of the reason.
Ted: No wonder you ask him so many questions.
Naomi: What? No, I don’t! Get out of here!
テッド: 僕たちの新しい数学の先生、サカモト先生は厳しすぎると思わないかい?
ナオミ: それほどでもないわ。
テッド: 先生は僕たちに宿題を出しすぎるよ。
ナオミ: それはそうだけど、私はすばらしい先生だと思うわ。
テッド: 本当に? 君が先生のことを気に入っているのはかっこいいからなんだと思うよ。
ナオミ: そうね、それって理由のひとつかもしれないわ。
テッド: 君がすごくたくさん質問するのも不思議じゃないね。
ナオミ: 何ですって? 私はそんなことしていないわ! からかうのはやめて!
WORDS & PHRASES
math 数学(mathematics)
strict 厳しい
far too あまりに~すぎる※farはtoo。(あまりにも~)をさらに強調
good-looking かっこいい
no wonder ~というのも不思議ではない
Get out of here! 直訳すれば「出て行け」ですが、 とんでもない発言に対する「いいかげんにして、 からかうのはやめて(= Stop kidding me)」
REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~
I think he’s a great teacher.
彼は素晴らしい先生だと私は思うわ。
こうした文を私は「リポート文」と呼んでいます。主語の思考・感情・発言をリポートするタイプの文だからですが、形のうえからは動詞(句)の後ろに節が連なったものです。
この形には英語の修飾一般を支配する原則「説明ルール」が働いています。
I think he’s a great teacher. 説明ルール 後ろに置いた語句は前を説明する。
動詞(句) 節
この文をネイテイブスピーカーは動詞thnkの内容を節で展開する意識で使いこなしています。thinkをしっかり握りしめて、それを説明する意識で文を並べる・・・このリズムです。
この形にはthatが加えられることがしばしばあります。こうしたthatは「導く」ニュアンス。I thinkのうしろにポンと文を続けるのではなく「何を思っているかという・・」とthinkとその説明の節を慎重に正確につなげるために使われます。フォーマルな文によく出てくる形です。
節が説明するのは動詞単体だけではありません。動詞を中心とするフレーズ「動詞句」で、2語以上にわたることもあります。
He told me he was divorced. 彼は離婚したと私に教えてくれた。
GRAMMAR IN ACTION ~文法の実践~
①彼は来月私にお金を返してくれると言った。
He said he would pay me back next month.
said の内容を、節を並べて説明します。
said と主節の動詞が過去であるため、
従属節では will → would と過去形が使われています。
②11時までに帰るって約束するよ, OK?
I promise you I’ll be home by 11 o’clock, OK?
promise you と2語になっていてもこの形は使えます。promise you の内容を節で展開。
③お医者さんはすべてはうまくいくと安心させてくれた。
The doctor assured me that everything would be fine.
assure (保証する・安心させる)を使って assure me。その内容を節で後ろに展開していきます。that があるため「assure me したのはね・・・」と正確に接続された感触がありますよ。
assured と主節動詞が過去形で使われているため、従属節では will → would。
「時制の一致」はすぐに慣れることができる英語の単純なクセ。
CHECK THE POINT ~練習問題~
日本語の意味に合うように( )内の語句を並べ替えて。
彼はすばらしい選手だと思います。
I (player / that / fantastic / a / he’s / think).
解答
I think that he’s a fantastic player.
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