wishとhopeの使い方~その3 hopeを使った便利な反応表現
「望む」という意味を持つ2つの動詞wishとhopeは英会話に大変よく使われます。
wishには、「実現しそうにないこと・可能性がないことを望む」という働き
hopeには基本に「実現しそうなこと・可能性があることを望む(願う、期待する)」
今回は、hopeを使った便利な反応表現を中心に、その働きをチェックしましょう。
次はhopeを使ったいくつかの反応表現です。
I hope so.
これは、今相手が言ったことが実現することを望みます、という気持ちで使います。
A: You’re going to be the best mom in the world.
あなたは世界一の母親になりますよ
B: I hope so!
そうなるようにと思います
望む気持ちを強く表したいときは、次のようにcertainlyやsurelyを加えます。
A: Is Ken coming to your party?
あなたのパーティーにケンは来ますか?
B: I certainly/surely hope so!
ぜひそう願っています!
アメリカやカナダではsurelyでなく、カジュアルなsureにして言いかえることがよくあります。
A: They say you’re a handy man to have around.
皆、あなたは身近にいると重宝する人だと言っていますよ
B: I sure hope so!
ぜひそうありたいですね!
I hope not.
これは逆に、相手の言ったことに対し、そうでないことを望む気持ちで反応する表現です。
I don’t hope so.とは言いません。
A: It looks like it’s going to be a rainy day.
雨の一日となりそうです
B: I hope not.
そうならないといいですが
望まない気持ちを強調したければ、certainlyやsurelyを加えます。
A: Do you think your cat got lost?
お宅の猫は迷子になったと思いますか?
B: I certainly/surely hope not.
絶対そうでないように願っています
ここで相手が否定文を使った場合の注意です。次のやり取りを見てみましょう。
A: I don’t think I’ll try bungee jumping.
自分はバンジージャンプをしないと思う
B: I hope not.
そうしないように願っています
ここでは、try bungee jumpingはnotであることを願う、という気持ちで反応しています。
I hope so.と言うと、try bungee jumpingを期待するという逆の意味になります。
Let’s hope so.
お互いにそう願いましょう・期待しましょう、という意味の表現です。
A: This year we can beat that team!
うちは今年こそあのチームを破れる!
B: Let’s hope so!
そう期待しよう!
相手が、I hopeで言い出し、あなたも同じ気持ちで期待したい場合には、次のようにI hope so, too.と反応できます。
A: I hope they like our idea.
先方がうちのアイデアを気に入ってくれるといいけど
B: I hope so, too.
私もそう願っています
Let’s hope so. 再び相手を巻き込むことに、ちっとしつこい
Let’s hope not.
そうならないよう共に願いましょう、という意味の反応表現です。
A: This could be fake information.
これは偽情報かもしれません
B: Yes. Let’s hope not.
そうですね。そうでないことを願いましょう
ここで、hopeを使った次の反応表現を見てみましょう。
I hope to.
これはI hope to do so.という意味合いで、toの持つこれから先(未来)への方向性が感じられ、I hope that ….よりキリッとした印象があります。例えば、
I hope to do business with you in the future.
将来ぜひご一緒に仕事をしたいものです
は定型表現ですが、I hope that we do business with you ….という言い回しは避けられます。
I hope to.という返答表現も、やはりどこかフォーマルなムードを持っていて、
A: We’ll see you at the reception.
レセプションで我々と会いましょうね
B: I hope to.
そうしたく思います
のように、しっかりした、かつ一歩下がった好印象を与えることも可能です。
ここで、次の表現の違いに触れてみます。
See you soon.とI hope to see you soon.
目的は同じですが、See you soon.(また近々)は、フレンドリーな調子で言われます。
(I’ll see you soon.だと丁寧な感じが出ます。)
一方、I hope to see you soon.(また近々お会いしたいです)は、やはりピリッとした正式な響きを持ち、背筋を伸ばして言うイメージがあります。次の表現の違いにも触れておきます。
I hope to と I’m hoping to
次は正式な響きのある言い回しです。
I hope to get it done by Friday.
金曜日までに終わらせたいと思っています
このI hopeをI’m hopingにして、
I’m hoping to get it done by Friday.
金曜日までに終わらせようと思っています
と言うと、今の自分が強く願っている、というニュアンスが出ます。強い願いを表したい場合は、このI’m hoping toの形が便利です。
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