もっと話したくなる英会話文法 ~ wishと hopeの使い方 その2 ~

もっと話したくなる英会話文法 ~ wishと hopeの使い方 その2 ~

hopeについて 1

「望む」という意味を持つ2つの動詞wishとhopeは英会話に大変よく使われます。

前回取り上げたwishには、「実現しそうにないこと・可能性がないことを望む」
今回のhopeには基本に「実現しそうなこと・可能性があることを望む」

I hope (that)で現在までのことについて希望してみる

 外国からお客さんが来て滞在しているという想定で、I hopeとenjoy your stayというフレーズを組み合わせ、いくつかの状況の中で使ってみましょう。

 I hope you are enjoying your stay.
  (滞在を楽しんでいるといいですが)

 これは、現在のことに関する希望や確認をする、あるいは様子をうかがう表現です。
 似たような表現で、

 I hope you like sushi.
  (お寿司、お好きだといいですが)

 といった言い回しが可能です。

次は、現在完了進行形を使った表現で、過去のある時点から現在まで何かが継続していることを希望しています。

 I hope you’ve been enjoying your stay.
  (いらして以来、滞在を楽しんでいらっしゃるといいですが)

 その他の例として、次のような言い方もあります。

 I hope you’ve been listening to Rajio Eikaiwa.
  (「ラジオ英会話」を聴いていたらいいですが)

次は、現在完了形の持つ、「今何かが終わった・起こった」という感じを出す機能を使ったもので、「滞在が終わるところ」、あるいは「滞在が終わったところ」という状況です。

 I hope you have enjoyed your stay.
  (今までの滞在を楽しまれたならいいですが)

 他の例として、このような言い方もあります。

 I hope you have found this class useful.
  (このクラスが役に立ったら幸いです)

次は、過去形を使ったもので、お客を見送りに行った、しばらくして連絡し合った、といった場合に、「過去となった」という実感を持った言い方です。

 I hope you enjoyed your stay.
  (滞在を楽しんだならいいのですが)

 過去形を使った例です。別の例に、このような言い方もあります。

 I hope you had a good time in Japan.
  (日本を楽しまれたことを願っています)

 なお、節を導くthatは会話では通常省略します。

I hopeには丁寧でソフトな響きがある

I hopeには丁寧でソフトな響きがありますが、それをチェックするために、先ほどの I hopeを使った言い方の例から I hopeをなくして、疑問形にしてみましょう。

Are you enjoying your stay?
  (滞在を楽しんでいますか?)

Have you been enjoying your stay?
  (いらして以来、滞在を楽しんでいますか?)

Have you enjoyed your stay?
  (滞在を今まで楽しみましたか?)

Did you enjoy your stay?
   (滞在は楽しかったですか?)

これらはズバリとした問いかけですが、フレンドリーな調子で頻繁に使われます。
I hopeを使った言い回しには、丁寧でソフトな響きがあることが感じられると思います。

I hope +現在形 でこれから先のことについて希望する

次に、未来に関する希望を表す I hopeの使い方を見ていきましょう。
外国からお客さんが来てこれから滞在を始めるという状況なら、

1). I hope you enjoy your stay.
   (滞在を楽しんでください)

 という言い方が口語的で標準的です。

 未来に希望することを you enjoy your stayという現在形で加えていますが、
 これは、未来のニュアンスを持つ hopeの力に任せれば十分だからです。また、
 Today I meet my friend at the station and go shopping together.
  (今日は駅で友だちと待ち合わせ、一緒に買い物に行きます)

予定を現在形で伝えることができるように、(1)には、「当然そうなる」といった
気持ちが込められていると言えるでしょう。
 というわけで、たとえ滞在が1年先でも、(1)の言い方で事足ります。

その他の言い方の例を紹介します。

 I hope you forgive me.
  (許してくれるといいですが)

 I hope you like it.
  (気に入ってくれるといいですが)

 I hope you listen to the program.
  (プログラムを聞いてもらえるとうれしいですが)

 I hope you get well soon.
  (すぐ良くなることを願っています)

 I hope you agree.
  (賛成してくれるとうれしいですが)

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I hope +未来形 の響き

一方、節の部分を未来の文型で次のように表すこともできます。

 2). I hope you’ll enjoy your stay.
  (滞在をお楽しみください)

節でこれから起こることを表すわけですから、理屈に合っていますし、文法的にも問題ありません。
ただ、hopeの持つ未来のニュアンスと、節にある未来のムードが一緒に作用して、(2)に(1)の持つ口語的な響きとは異なる、どこか改まったフォーマルな調子が生まれます。
 また、例えば、
I hope you come to the show.
I hope you will come to the show.
 を比べると、後者には、「あなたはショーに来ることに抵抗感があるので、是非来るという意志を使ってくれるとうれしい」といった意味合いが生じます。
 そうしたニュアンスが前者にはありません。

大ヒット曲John Lennonの「Imagine」の、I hope someday you’ll join us.にも、
「いつの日かあなたも是非…」という気持ちが感じられます。

I hope + be動詞]の場合

例えば、結婚した娘に父親が、これからの大いなる幸福を祈る言葉を贈りたい。

 1). I hope you are very happy!

 2). I hope you’ll be very happy!

 (1)は、hopeに未来のニュアンスがあるとはいえ、you are very happy(今、とても幸せな状態である)という“現在感”がデンと控えているので、その強さのために、全体が、「あなたは今とても幸せでしょうね!」という意味になります。
 あるいは、意地悪く解釈すれば、「あなたは私の反対にもかかわらず結婚にこぎつけたのだから、さぞいい気分だろうね」と皮肉をぶつける言い回しにもなりかねません。

 ここは、「あなたの現在の状態ではなく、これからの状態が大変幸福である」という意味を表す節が必要になります。そこで you’ll be very happyを採用して、
 (2)のI hope you’ll be very happy!(あなたがとても幸せになるよう願っています!)
 で祝福するのが適切です。
 hopeの持つ未来のニュアンスに、現在形の節では頼り切れないという例でした。このように、be動詞と形容詞(あるいは副詞)の組み合わせを I hope以下の節に使う場合、伝えたい内容によっては、you areでなく you’ll beがベターである場合が生じることがあります。

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