ラジオ英会話 Lesson 128 to 不定詞⑦ 形容詞とのコンビネーション
レッスンのポイント
to 不定詞は形容詞としばしば組み合わされます。
ハロウィーンの仮装に海賊の衣装を考えているドナルドに、ターニャやが別の衣装を勧めます。
Tanya: Are you going to wear a Halloween costume this year?
Donald: Yes. I was thinking about dressing up as a pirate.
Tanya: Again? You were a pirate last year. Think of a different character.
Donald: Do you have any suggestions?
Tanya: Well, how about a vampire? All you need is a black cloak and fangs. Then you’ll look just like one!
Donald: But my wife will know it’s me. She is hard to fool.
Tanya: Oh, you want to trick your wife?
Donald: Yes, I love to play tricks on her. But sometimes she get angry.
Tanya: Be careful! Anyway, have a Happy Halloween!
ターニャ: 今年、あなたはハロウィーンの衣装を着るつもり?
ドナルド: うん。僕は海賊の格好をしようと考えていたんだけれど。
ターニャ: また?あなたは昨年も海賊だったわよね。別のキャラクターを考えなさいよ。
ドナルド: 何か提案があるかい?
ターニャ: そうね、吸血鬼はどう?必要なのは黒いマントと牙だけよ。それで吸血鬼らしく見えるわよ!
ドナルド: でも、僕の妻はそれが僕だと分かってしまうだろうね。彼女をだますのは難しいんだ。
ターニャ: まあ、あなたは自分の奥さんをだましたいの?
ドナルド: そう、僕は彼女にいたずらをするのが大好きなんだ。だけど、時には彼女が怒ってしまうこともあるんだ。
ターニャ: (怒らせないよう)気をつけてね!とにかく、楽しいハロウィーンを!
WORDS & PHRASES
dress up as … ~の格好をする、~に扮する
pirate 海賊
suggestion 提案
vampire 吸血鬼
cloak マント
fang 牙
fool だます、かつぐ
REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~
KEY SENTENCE
She is hard to fool.
彼女をだますのは難しいんだ。
to 不定詞と形容詞のコンビネーションに注目しましょう。まずは「難易度」の形容詞。
She is hard,だけでは意味をなしません。 何が難しいのかを説明しているのが to 不定詞です。この種類の形容詞は to 不定詞を使うとき、空所(□)を使った形をとります。
She is hard / easy / difficult / impossible to fool□.
彼女はだますのが(簡単だ、難しい、不可能)だ。
fool は「だます・あざむく」。fool me など目的語をとる動詞ですが、この文では目的語がありません。
この形は目的語を空所にすることによって、主語 she が fool の目的語である─つまり「彼女をだます」という意味関係である─ことを示しているのです。
He is sure/ certain / likely/ unlikely to win.
彼は(からず勝つ。必ず勝つ。勝ちそうだ。勝ちそうにない)
「可能性」を表す形容詞も頻繁に to 不定詞と結びつきます。He is sure.(彼は必ずだ)だけでは意味を成さず「どうなることが必ずなのか」という説明が必要。sure を to 不定詞で展開する意識で作りましょう。
ところで、「可能性」の形容詞とto 不定詞が絶妙のコンビネーションを作るのは、to 不定詞が矢印(→)の意味「これから」を含むから。可能性は当然「これから~する可能性」のことだからです。
OK. I’m ready to go.
いいよ、出発の準備ができた。
I’m happy to lend you my tennis racket.
僕のテニスラケットを喜んで貸してあげるよ。
to 不定詞の「これから」が分かると、ready happy などそのほかの形容詞とのコンビネーションも自然に使えるようになります。「(これから~する)準備ができている」「喜んで(これから~します)」ということだからです。
GRAMMAR IN ACTION ~文法の実践~
本日習ったことを意識しながら練習します。必ず声を出して練習しましょう。
①私のパートナーは喜ばせるのが簡単だ。
My partner is easy to please.
easy に to 不定詞で説明を加えています。please の後ろを空所にしましょう。
②あなたは必ず温かい歓待を受けるよ。
You’re sure to get a warm welcome.
sure(必ず)を説明する意識で to 不定詞を使います。ここの welcome は名詞で「歓待」。
③喜んで君に推薦状を書いてあげるよ。
I’m happy to write you a letter of recommendation.
「推薦状」は a letter of recommendation。ここの happy は「幸せ」というほど幸福感に満ちた感情を指しているわけではありません。日本語でもさほどの感情を込めず「喜んで~します」ということがありますが、それと同じレベル。
CHECK THE POINT ~練習問題~
彼を喜ばせるのは不可能だ。
答
He is impossible to please.
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