ラジオ英会話 Lesson 161 主語 – 助動詞倒置① 倒置は感情の高揚

ラジオ英会話2018

Lesson 161 主語 – 助動詞倒置① 倒置は感情の高揚

レッスンのポイント

今月は倒置と疑問文の学習です。「倒置」とは語順を変えること。特に疑問文そのほかに頻繁に使われる「主語 – 助動詞倒置」を学習します。「疑問文ぐらい作れるよ」と高をくくらずリズムが体にしみこむまで習熟することが肝心です。

Today’s dialog

電球を取り替えようとビアンカが苦労しているところに、ケンジが通りかかります。

Bianca: Oh, Kenji! Am I glad to see you!

Kenji: Really? What’s the matter?

Bianca: I’m trying to change the ceiling light, but I can’t reach it even standing on a chair. Can you help me?

Kenji: Sure, I’ll do it for you.

Bianca: Thanks, Kenji. You’re so tall.

Kenji: At my old job, people in the office were always asking me to do the same thing. I’m used to it.

Bianca: Well, it’s great to have someone like you around.

Kenji: It’s nice of you to say so.

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

WORDS & PHRASES

ceiling  天井
sure  (依頼への応答として)もちろんいいですよ
be used to   ~に慣れている
have … around  ~を身近に置く

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

it … to ~ の形。頭に状況を思い浮かべたらそれを it で受け、It is great と始めてしまうのがコツ。何が素晴らしいのかを to 以下で説明。have … around は「~を身近に置く」。have は「持っている」という動作ではなく、何かが近くに「ある・いる」というイメージ。

it nice of ~ to …は「~が・・・してくれて嬉しい」。ここで難しいのは of の使い方。of は意味の薄い前置詞です。「名詞で軽く説明するときに使う」と考えてください。nice の内容 – 誰が nice なのかを of you と軽く説明しているだけなのです。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~

be 動詞と主語の位置が入れ替わり、疑問文の並びになっていますが、「?」がついていませんね。この文は疑問文ではないのです。この並びは、疑問文以外にもしばしば見られる「主語―助動詞倒置」と呼ばれる形です。「疑問文の語順」と理解してかまいません。

■主語 – 助動詞倒置
疑問文の作り方を思い出しましょう。can など助動詞がある場合、助動詞を主語の前に置きます。助動詞がなく一般動詞の場合には助動詞 do(does、 did)を主語の前、be 動詞も主語の前に置きます。be 動詞は一般の動詞と異なり、疑問文・否定文では助動詞と同じようにふるまうため、この語順操作は「主語と助動詞を倒置する(主語 – 助動詞倒置)」とまとめることができます。

さて、疑問文ではないこの文は、たいへん特徴的なニュアンスを運びます。それは「感情の高揚」。「あなたに会えて本当によかった」は、I am very/so/really glad to see you. と強調の副詞をつけることによって表すことはできます。ですが、「ああ、本当によかった」とここ一番、強い感情が高まりあふれ出るのを表すときに選ばれるのがこの形なのです。

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

主語 – 助動詞倒置を使って大きな感情の動きを表しましょう。

relieve は「安心させる」、感情を表す動詞です。be relieved で「安心する」。to 以下はその原因。

一般動詞過去の文。ここでは「主語 – 助動詞倒置」は did I となります。mess up は失敗する。

so can I がポイント。I can do so.ではなく倒置が起こっています。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

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