ラジオ英会話 Lesson 202 if 節を使った仮定法: 現在の状況について仮定法を使う①

ラジオ英会話2018
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 20: Naomi Osaka of Japan celebrates winning a point in her third round match against Ashleigh Barty of Australia on day six of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 20, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Mark Kolbe/Getty Images)

Lesson 202 if 節を使った仮定法: 現在の状況について仮定法を使う①

レッスンのポイント

今回は「if 節を使った仮定法」。現在の状況について事実と異なる・可能性が低い内容を仮定し、「もし~だったら」と始める形です。

Today’s dialog

テニス選手のエミコが、コーチと話をしています。

Emiko: My dream is to be a great tennis player like Naomi Osaka someday.

Corch: Well, you have a lot of talent, Emiko, but talent is not enough. If you practiced more, you would be a better player.

Emiko: I know that, but it’s hard to find the time to practice.

Corch: Nobody can become good without practicing, not even Naomi Osaka. Did you hear her interview yesterday?

Emiko: No. What did she say?

Corch: She said that while she is in training, she doesn’t eat her favorite dessert, green tea ice cream.

Emiko: Well, she has stronger willpower than me!

英訳練習

本日のテキストを英訳してみましょう。文章をクリックすると英文例が表示されます。

WORDS & PHRASES

talent   才能
willpower   意思力、自制心

For Deeper Understanding ~より深い理解へ~

it … to ~の形。It’s hard と始め、何が難しいのかを to find 以下で説明。to practice は直前の the time を説明。「練習する時間」ということ。

while には2つの歯車をイメージしてください。「練習歯車」が回っている、と同時に「デザートを食べない歯車」も回っています。2つの出来事が同時に起こっていることを表す接続詞、それが while(~する間に)なのです。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~

if 節を用いた仮定法の文。現在の状況について「(実際にはそうではないが)もし~だったら」と反事実の含みを持っています。この形を作るには仮定法の基本「時表現のバックシフト(後ろにずらす)」に注意する必要があります。

反事実のニュアンスを伴わない通常の if を使った文「もしもっと練習したら今より優れた選手になりますよ」と比べましょう。

If you practice more, you will be a better player.【通常の文】
If you practiced more, you would be a better player.【仮定法】

if 節の practice と結びの節(帰結節)の助動詞 will が、どちらもバックシフトされ、practiced、 would となっています。「if 節内を過去に、結びの節では助動詞を過去形に」で作ることのできる形ですが、「そうした規則になっているから」ではありません。とても自然な形です。if 節内がバックシフトされるのは「実際にはそうではないが」という反事実のニュアンスを込めているから。結びの節で使われるのは「控えめな過去の助動詞」。「もし~なら」と現実感のないことを仮定しながら、will など現在形の助動詞を使って「~でしょうね」とは断言できません。「~ということになるんじゃないかなぁ」と、控えめに結ぶ方がはるかに自然。

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

「ありえない - ホンワカ」。if 節と would を用いて仮定法のリズムを練習していきましょう。

feel healthy は「体調がいい(と感じる)」。実際には運動していないのです。if 節内はバックシフト。「~だろうなぁ」とホンワカ結びましょう。

grumpy は「むっつり・不機嫌な」。「事実に反してそうした人じゃなかったら」ですからバックシフトで were。far more は「はるかにたくさん」。比較級は、far や much など「どれくらい、より~なのか」で強調するのでしたね。

エントリーの可能性が低いことを仮定法によって表現しています。「help + 目的語 +(to)~」は「・・・が~するのを助ける」。

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

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