ラジオ英会話 Lesson 104 notと「強い表現」のコンビネーション②婉曲表現

ラジオ英会話2018

Lesson 104 notと「強い表現」のコンビネーション②婉曲表現

 

レッスンのポイント

not と強い表現とのコンビネーションは、大人の会話でしばしば婉曲的な表現として使われます。相手の気分を害する発言をトーンダウンする、効果的なテクニックです。

サキが会社を辞めると聞いて驚いたタツヤですが、サキに直接尋ねてみると、どうやら勘違いだったようです。

Tatsuya: Hey, Saki, I heard from our boss that you’re leaving the company. Is that true?

Saki: Ah… That’s not exactly true. I’m just leaving the sales office in Tokyo and transferring to the Nagoya office. I’ve been wanting to transfer to Nagoya because my parents live there.

Tatsuya: Oh, I see. I was really surprised at first because our boss said you were the best sales representative in our company.

Saki: Well, I wouldn’t say I’m the best. We have lots of good salespeople. But I’ve really enjoyed working here for the last five years.

Tatsuya: Let’s have a big farewell party! We’ll miss you.

Saki: Thank you. But I’ll be back here once in a while.

 

タツヤ: ねえ、サキ、君が会社を辞めるって主任から聞いたんだけど。それって本当かい?

サキ: うーん、それはちょっと違うのよ。私はただ東京の営業所を離れて名古事務所に転任するだけよ。私の両親がそこに住んでいるから、まえから名古屋前に移りたいと思っていたの。

タツヤ: ああ、なるほど。主任が君のことをこの会社で最も優秀な営業担当者だと言っていたから、最初、僕はとても驚いてしまったんだ。

サキ: まあ、私は自分が最も優秀だなんて思わないけど。ここにはいい営業員が大勢いるから。でも、この5年間はここでとても楽しく働けたわ。

タツヤ: 盛大な送別会をしようよ!僕たちは君がいなくて寂しくなるよ。

サキ: ありがとう。でも、私はここに時々戻ってくるわ。

 

WORDS & PHRASES

transfer  異動する、転任する
sales representative  販売担当者 = sales rep
I wouldn’t say …  私は~だとは思わない
farewell party  送別会
once in a while  時々は、たまには

 

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~

That’s not exactly true.
それはちょっと違うのよ。

ここで話し手はもちろん That’s not true.(それは違う)と言うこともできます。ですが、せっかく心配してくれている同僚にそれではちょっとそっけなさすぎますね。こうしたとき使えるのが「not と強い表現とのコンビネーション」。
exactly true(正確に・まさしく正しい)と強く表現しそれを否定します。「それほど正しくはない(ちょっと違う)」の出来上がりです。

このテクニックを使った他の例をいくつか・・・。

That’s not necessarily right.
それは必ずしも正しいわけじゃない。
(That’s wrong. それは間違っている。)

He is not so talented.
彼にはそれほど才能があるわけではない。
(He has little or no talent.彼にはほとんど才能がない。)

My boyfriend is not very rich.
私の彼はそれほどお金持ちではない。
(My boyfriend is poor. 私の彼は貧乏です。)

Your son is not the brightest student.
あなたの息子さんは最も聡明な学生というわけではありません。
(Your son is stupid. あなたの息子さんは頭が悪い。)

コツは単純です。強い表現を否定する – それだけのこと。

 

GRAMMAR IN ACTION  ~文法の実践~

本日習ったことを意識しながら練習します。必ず声を出して練習しましょう。

①彼女は必ずしもスリムではない。
She’s not exactly slim.

彼女は太っている(She’s fat)の婉曲表現。not と exactly のコンビネーション(それほど〜ではない)。

②君の成績に完全に満足しているというわけではない。
I’m not completely satisfied with your performance.

君の成績には不満だ I’m dissatisfied with your performance, の婉曲表現。
not ~ very much はよく使われるコンビネーション。

③それはすばらしいアイデアってほどじゃないな。
That isn’t a great idea.

それはひどいアイデアだ 。 That’s a terrible idea の婉曲表現。

④このデザインはそれほど魅力的というわけではない。
This design is not very attractive.

このデザインはとてもひどい(This design is really ugly.)の婉曲表現。
uglyは「醜い・ひどい」目を背けたくなるというニュアンス。

 

CHECK THE POINT  ~練習問題~ 

あなたにとって正しいことが、必ずしも私にとって正しいわけではない。

答  
What is right for you is not necessarily right for me.

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