シニアでもわかる英語の基本5文型

ラジオ英会話2018

英語の基本5文型、まだあなたは覚えていますか?
だいたいは中学校で教えてもらう本当に基本的な文型ですが、残念ながら社会人で今でも正しく5文型の型を言える人は少ないと思います。

今日は、この五文型をまとめていきます。

第1文型: 主語+動詞
第2文型: 主語+動詞+補語
第3文型: 主語+動詞+目的語
第4文型: 主語+動詞+間接目的語+直接目的語
第5文型: 主語+動詞+目的語+補語

上の文型を見て少しは思い出せましたか?

でもゆっくりこの基本文型の学習をしましょう。


1.4つの主要素(S・V・O・C)を知る

上の5文型の主語や動詞や補語等のことを英語の時間ではS・V・O・Cというアルファベットで習いましたね。その復習をしていきます。

S=主語(~は)
Sは主語を意味するsubjectの頭文字です。
「私」「あなた」「彼」「彼女」「それ」「このペン」「あそこで走っている人」など、その文章の中の主たる人・物の事です。

V=動詞(~する/~です)
Vは動詞を意味するverbの頭文字です。
「行く」「来る」「好き」「考えた」などで、日本語で言う述語に当たります。
SとVはほぼ必ずワンセットになって出てくるので覚えておきましょう。

C=補語
Cは補語を意味するcomplementの頭文字です。
その文章のS(主語)を説明する単語で、名詞か形容詞のみ使えます。
She is a student.(名詞)/She is kind.(形容詞)など。

O=目的語(~を/~に/~が)
Oが目的語を意味するobjectの頭文字です。CとSを明確に把握することは大事です。混同しないように注意しましょう。

2.第1文型(SV)
第1文型(SV)の動詞の特徴

主語+動詞つまり「S+V」の文章で「SはVした」が第1文型。
S自体の動作を表現します。

Ken walked.(ケンは歩いた) ken ran.(ケンは走った)Ken woke up.(ケンは目覚めた)等、「ケンの動作」を表す表現。

I won. / 私は勝った。
He flew. / 彼は飛んだ。
Dog runs. / 犬は走る。
Spring has come./ 春が来た。
I cried./ 私は泣いた。
The movie began./ その映画は始まった。
The bell has rung./ そのベルが鳴った。
Mary will come./ メアリーは来るだろう。
He studied./ 彼は勉強した。
Stand up./ 立ちなさい。
The sun has rise./ 日が昇った。

3.第2文型(SVC)
第2文型(SVC)の動詞の特徴

第2文型: 主語+動詞+補語
第1文型にC(補語)が付いて「S+V+C」「主語+動詞+補語」となるのが第2文型です。SとCは常にイコールな関係。 S=C
Ken is a teacher.(ケンは先生です) ken is happy.(ケンは幸せです)Ken looks happy.(ケンは幸せそうです)等、「ケンが何(名詞)なのか」または「ケンはどんな(形容詞)なのか」を表す表現。

主にbe動詞がこれに該当しますが、一般動詞も数10個あります。

第2文型(SVC)の動詞の詳細
1.状態
第2文型の動詞は「状態」と「変化」に分かれます。
「状態」はbe動詞が中心。
Cに形容詞が入る場合は「Sはどんなふうか」を表し、Cに名詞が入る場合は「Sは何か」を表します。
「状態」の一般動詞は人間の五感:look(見える) sound(聞こえる) taste(味がする) smell(においがする) feel(感じがする)の5つ。この5つの一般動詞で、Cに名詞が入る場合は、Cの名詞の前に like(~のように)が付く。

Cに形容詞が入る場合の用例

It is good./ それは良い
It looks good./ 目:それは良さそうに見える。
It sounds good./ 耳:それは良さそうに聞こえる。
It tastes good./ 舌:それは良い味がする。
It smells good./ 鼻:それは良いにおいがする。
It feels good./ 肌:それは良い感触がする。

Cに名詞が入る場合の用例

It is a cat./ それは猫です。
It looks like a cat./ それは猫のように見える。
It sounds like a cat./ それは猫のように聞こえる。
It tastes like a peach./ それは桃のような味がする。
It smells like a peach./ それは桃のようなにおいがする。
It feels like a peach./ それは桃のような感触がする。

2.変化
例えば ken is happy.は「ケンは幸せです」という「ケンの状態」を表しているが「ケンは幸せになった」という「ケンの変化」を表現したいときもあります。
その時はbe動詞の代わりに「変化」を表す動詞 get / become(~になる)を使用します。get はCに 形容詞が入る場合に多く使われ、become はCに名詞が入る場合に多く使われるようです。

3.その他の第2文型の動詞
・seem 「~のように思える」見たり聞いたり総合的な判断
・appear 「~のように思える」見た感じの判断
・keep 「~し続ける」
・remain 「~のままでいる」
・prove 「~だとわかる(証明される)」
・turn 「変化する」Cに色彩を表す形容詞が入ることが多い
・go 「変化する」望ましくない変化に用いられることが多い
・come 「変化する」望ましい変化に用いられることが多い
・die read 後で用例を見ましょう。

Cに形容詞が入る場合の用例(get)

She’s (has) got beautiful./ 彼女は美しくなった。
She got beautiful./ 彼女は美しくなった。
She’ll get beautiful./ 彼女は美しくなるだろう。

Cに名詞が入る場合の用例(become)

He’s (has) become a teacher./ 彼は先生になった。
He become a teacher./ 彼は先生になった。
He’ll become a teacher./ 彼は先生になるでしょう。

その他の第2文型の動詞

He seems happy./ 彼は幸せそうだ。
He appears rich./ 彼は金持ちのように見える。
He weights 80 kilograms./ 彼は80kgの体重だ。
He kept standing./ 彼は立ち続けた。
He remained silent./ 彼は沈黙したままでいた。
The news proved false./ そのニュースは嘘だとわかった。
The leaves turned yellow./ 木の葉が黄色になった。
The old man went blind./ その老人は盲目になった。
Her dreams came true./ 彼女の夢は実現した。
The poet died young./ その詩人は若くして死んだ。
The book reads interesting./ その本は読んでみると面白い。

4.第3文型(SVO)

第1文型にO(目的語)が付いて「S+V+O」「主語+動詞+目的語」となった物が第3文型で、
「SはOをVする」という意味になります。
第2文型と似て見えますが、S=Oの関係は成り立ちません。

Ken wrote a letter.(ケンは手紙を書いた)
ken read a newspaper.(ケンは新聞を読んだ)
Ken bought a book.(ケンは本を買った)等、「ケンが何かにする」動作を表す表現。

I have an apple. / 私はリンゴを持っています。
I played baseball./ 私は野球をした。
I want some coffee./ 私はコーヒーが欲しい。
He has a house./ 彼は家を持っている
He loves Yuki./ 彼はユキを愛している。
She plays tennis. / 彼女はテニスをする。
She learnt French./ 彼女はフランス語を学んだ。
They bought books. / 彼らは本を買いました。

5.第4文型(SVOO)

第4文型は、「S+V+O+O」とOが2つ付きます。
SがO:誰々に O:何々を Vする動作です。
つまり「SはOにOをVする」という意味。

Vのすぐ次のOが「間接目的語」で「~に」という意味、
2つ目のOが「直接目的語」で「~を」という意味を持ちます。

Ken sent her a book.(ケンは彼女に本を送った)
ken gave Yuki a doll.(ケンはユキに人形をあげた)
Ken bought him a book.(ケンは彼に本を買った)等、「ケンが 誰かに 何々をする」動作を表す表現。

I bought her a present. / 私は彼女にプレゼントを買った。
I took him a book./ 私は彼に本を取ってあげた。
I told her a story./ 私は彼にある話をした。
I wrote her a letter./ 私は彼に手紙を書いた。
I asked them a question./ 私は彼らに一つの質問をした。
He passed her a doll./ 彼は彼女に人形を手渡した。
He gave me flowers. / 彼は私に花をくれた。
He made his son a toy. / 彼は息子におもちゃを作った。
She taught me English./ 彼女は私に英語を教えた。
She paid him 300yen./ 彼女は彼に300円支払った。

例文の様に「動詞+名詞+名詞」という形を見れば、ほぼこの第4文型です。
また1つ目のO(目的語)は「~に」という意味で、
ほとんどの場合「me」「you」「her」など人が入る事が多いので覚えておきましょう。

6.第5文型(SVOC)

第5文型は「S+V+O+C」「主語+動詞+目的語+補語」で成り立ちます。
この文型のC(補語)はS(主語)ではなく、O(目的語)について説明しています。
CはOについて説明しているので、「O=C」が常にイコール関係です。

Ken made Yuki happy.(ケンはユキを幸せにした)
ken called her Yuki.(ケンは彼女をユキと呼んだ)
Ken saw him open the window.(ケンは彼がその窓を開けるのを見た)等、
「ケンが 誰かを 何(名詞)する」
「ケンが 誰かを どんなふうに(形容詞)する」動作を表す表現。

第5文型を理解するポイントは、O=Cのイコール関係を理解することです。
次の例文を比較してみましょう。

Ken saw Tom open the window.(ケンはトムがその窓を開けるのを見た)

Ken saw the window opened by Tom.(ケンはその窓がトムによって開けられるのを見た)

上の文のように、表現は違っても
Tom open the window
the window opened by Tom.

と意味も形も同じことが「イコール関係」です。

重要ポイン
Cが名詞か形容詞の場合
目的語と補語の間に「be動詞」を入れて文が成立する。

I made you happy. / 私はあなたを幸せにした。
I made her my secretary./ 私は彼女を私の秘書にした。
I called him Tom. / 私は彼をトムと呼んだ。
I appointed him captain./ 私は彼を主将に任命した。
He named his dog Bob. / 彼は彼の犬をボブと名付けた。
I found her honest./ 私は彼が生じな人だとわかった。

上記の例文から
I made you happy. / 私はあなたを幸せにした。
つまり You are happy.

I made her my secretary./ 私は彼女を私の秘書にした。
つまり彼女は秘書 She is my secretary.

I called him Tom. / 私は彼をトムと呼んだ。
彼はトム He is Tom.

重要ポイント
Cが動詞の原形・不定詞・現在分詞・過去分詞の場合
目的語と補語の間に
「主語+述語動詞(~が・・・する{される})」の関係がある。

He made me go to the station./ 彼は私を駅に行かせた。
I saw her cross the road./ 私は彼女が道を横断したのを見た。
He wanted her to open the door./ 彼は彼女にそのドアを開けてほしかった。
I felt her touch my face./ 私は彼女が私の顔を触るのを感じた。
I felt my face touched./ 私は私の顔が触られるのを感じた。

I want you study harder./ 私はあなたにもっと勉強してほしい。
She made me cry. / 彼女は私を泣かせた。

「主語+述語動詞(~が・・・する{される})の関係がある。とは
He made me go to the station./ 彼は私を駅に行かせた。
       I go to to the station./ 私が銀行に行く。

目的語と補語の関係が I go to to the station.
つまり初めの文の me が go to to the station. の主語になっている。

I saw her cross the road./ 私は彼女が道を横断したのを見た。
         She cross the road./ 彼女は道を横断する。

この場合も目的語と補語の関係が  She cross the road.
つまり her が cross the road. の主語になっています。

7.文型の見分け方

5つの基本文型を説明してきました。
結構長文でしたが一気に読むとさすがに疲れます。
でも結構大事なことですので時間を掛けても理解できるまで頑張ってください。

実は英語の文章はどれだけ文が長くても、すべての英文がこの基本5文型のどれかに分類されます。
ですから長い英文を見た際に、それがどの文型なのかが見分けられれば訳す時は凄く楽になります。

では実際に確実に基本文型を見分けられる見分ける方法を勉強していきましょう。

まず文章を見たら、S(主語)とV(動詞)を探します。
文章の中で一番見分けやすいのがV(動詞)です。
V(動詞)が見つかられれば、そのV(動詞)を誰が(又は何が)するのかを探しましょう。
それがS(主語)を探すことになります。
多くの場合S(主語)は文章の最初に出てきて、人や物、名前である事が多いです。

次にV(動詞)の後にC(補語)やO(目的語)があるかどうかを探します。
V(動詞)の後にC(補語)があって「S=C」が成り立てば、「SはCです」という意味の第2文型になります。
V(動詞)の後にO(目的語)があり「S≠O」であれば、「SはOをVする」という第3文型となります。

最後にVの後に「O+O」又は「O+C」があるかどうかを探します。
Vの後に名詞が二つ続く場合は「O+O」の第4文型である事が多いです。
またVの後に「O=C」が成り立つ場合は、第5文型となります。

8.文型を見分けるドリル

例題をいくつか出しますので、文型を見分けてください。
(  )の中に第一文型なら1というように数字を書いていくとわかりやすいと思います。

She studied. ( )
It looks delicious.( )
He is at home.( )
He loves Yuki.( )
She plays tennis.( )
I gave her a doll.( )
I wrote her a letter.( )
I called him Tom.( )
I felt my face touched.( )
He is busy.( )
The man came.( )
I had my hair cut.( )
She likes swimming.( )
The sun has risen.( )
She is beautiful.( )
I saw him running.( )
I met her.( )
He made me go to the station.( )
She paid him 300yen.( )
It tastes like an orange.( )

いかがですか?
難しかったですか? それとも簡単でしたか?
回答は下記の通りです。

She studied. (1)
It looks delicious.(2)
He is at home.(2)
He loves Yuki.(3)
She plays tennis.(3)
I gave her a doll.(4)
I wrote her a letter.(4)
I called him Tom.(5)
I felt my face touched.(5)
He is busy.(2)
The man came.(1)
I had my hair cut.(5)
She likes swimming.(3)
The sun has risen.(1)
She is beautiful.(2)
I saw him running.(5)
I met her.(3)
He made me go to the station.(5)
She paid him 300yen.(4)
It tastes like an orange.(2)

まとめ
基本第5文型では、第2文型と第5文型をしっかり身につけておくことが重要です。
それさえわかれば、他は簡単にわかります。
長くて読むのが嫌になっていた長文の英語問題も、基本5文型をしっかりと把握出来れば簡単です。確実に頭に入れて、長文読解など様々な問題に挑戦してみてください。

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